エラーメッセージデータベース

ここでは、エラーメッセージを小さい番号から順に示します。

1~299

エラー119

ERROR ID :    119
** ERROR IN INTERFACE DEFINITION
DESCRIPTION :  
   -- INTERFACE ID: 3
   -- INTERFACE TITLE: contact
   LAGRANGIAN SURFACE IS EMPTY
概要:

2D解析(/ANALY内のN2D3D=1または2)では、すべてのメッシュはYZ平面内に存在し、さらにY軸正側かつZ軸正側に存在している必要があります。メッシュがY軸負側またはZ軸負側にある場合、接触するサーフェスは見つからず、このエラーメッセージが出力されます。

推奨される解決策:

プリプロセッサ(HyperMeshまたはHyperWorks)で、すべてのメッシュをY軸正側かつZ軸正側に移動します。

エラー189

MESSAGE ID :           189
** ERROR : BEGIN IS NOT A VALID KEYWORD
MESSAGE ID :           189
** ERROR : MAT IS NOT A VALID KEYWORD
概要:

このメッセージが表示されるのは通常、単一ファイル入力フォーマットが使用されており、Engineキーワードが定義されていない場合です。

見出しには、Starterファイルで使用される“#RADIOSS STARTER”と、単一ファイル入力(1つのファイルにStarterとEngine)で使用される“# RADIOSS”が示されます。単一ファイル入力では、Engineパートが“/END/ENGINE”で終了することも必要です。


図 1.
見出しに“# RADIOSS”が示されているが、Engineが定義されていない場合は、エラーメッセージID 189が発行されます。


図 2.
推奨される解決策:

#RADIOSS STARTER”という見出しを使用するか、Engineキーワードを追加します。

エラー197

ERROR ID :           197
** ERROR IN INPUT DATA
DESCRIPTION :
-- PROPERTY ID : 521003304
   -- PROPERTY TITLE : New PROP 521003304
   REFERENCE DIRECTION IS ALMOST NORMAL TO SHELL ID=662193988
概要:

Starterでこのメッセージが出力されるのは、プロパティ(基準ベクトル / スキュー)で定義されている方向がシェル要素に対してほぼ垂直である場合です。

ソルバーは、基準方向がシェル要素に対してほぼ垂直なプロパティのID(この例では521003304)とシェル要素ID(この例では662193988)を提示します。

ソルバーは、シェル要素の法線に沿ってベクトルVを投影するか(下図の左側)、スキューの方向Xをシェル要素上に投影します。ベクトルVがシェル要素に対して垂直な場合、シェル要素上へのベクトルの投影は失敗し(シェル上のベクトルV投影の投影は1つのポイントになります)、ソルバーは直交異方性の方向1を特定できないため(下図の右側)、このエラーメッセージが表示されます。


図 3.
推奨される解決策:
Starterによって報告されるプロパティ内のベクトルの方向を変更する必要があります。
注: ベクトルの方向を変更すると、直交異方性の方向が変化します。

材料が実際には直交異方性(E11=E22かつG12=G23=G31=E11/(2*(1+nu12))でない場合は、ベクトルを変更しても結果は変化せず、任意のベクトルを指定できます(VX=VY=VZ=1)。

材料が直交異方性である場合は、直交異方性の方向を特定し、この方向をプロパティに入力する必要があります。パートの形状が複雑な場合は、必要に応じてパートを複数のセクションに分割し、デックベクトルを入力してください。


図 4.

エラー223

ERROR ID: 223
** ERROR IN BEAM DEFINITION
 
DESCRIPTION :
   IN BEAM ID=1, N1 and N3 HAVE SAME LOCATION
   
SOLUTION:
   CHANGE N1 OR N3 COORDINATES
概要:
ビーム要素は、局所フレームの初期位置を決定するために方向節点(N3)を必要とします。この節点(N3)の座標は、N1およびN2とは異なる必要があります。この座標は、N1とN2によって定義される軸上であってもいけません。


図 5.
推奨される解決策:
この問題は次のように手動で修正できます:
  • ビーム断面が円形または正方形(Iyy=Izz)である場合は、同じN3をすべてのビーム要素に割り当てることができます。主な要件は、選択したすべてのビームに対して有効な節点を選択することです。N3は、選択したどのビームの軸上にあってもいけません。
  • Iyy≠Izzの場合でも、同じ節点N3を複数のビーム要素に割り当てることができます(N1-N2によって定義されるそれらのビーム要素の局所X軸がほぼ同じである場合)。ビームの局所X軸がほぼ同じでない場合は、ビームごとに異なるN3を選択してください。N3は、ビームの軸上にあってはいけません。

300~699

エラー480

ERROR ID :           480
** ERROR IN MATERIAL LAW
DESCRIPTION :
-- MATERIAL ID : 521002880
-- MATERIAL TITLE : Default MAT24 MAT_PIECEWISE_LINEAR_PLASTICITY.2
EPS_T MUST BE STRICTLY LESS THAN EPS_M
概要:

材料則LAW27とLAW36では、引張での破壊が定義されている場合、いくつかの規則に従う必要があります。この例で、ソルバーは材料521002880について、 ε t > ε m MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aqatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaerbd9wDYLwzYbItLDharqqtubsr 4rNCHbGeaGqiVu0Je9sqqrpepC0xbbL8F4rqGqFfpeea0xe9vq=Jb9 vqpeea0xd9q8qiYRWxGi6xij=hbba9q8aq0=yq=He9q8qiLsFr0=vr 0=vr0db8meaabaqaciGacaGaaeqabaWaaeaaeaaakeaacqaH1oqzda WgaaWcbaGaamiDaaqabaGccqGH+aGpcqaH1oqzdaWgaaWcbaGaamyB aaqabaaaaa@3E0B@ となっているが、この状態は許可されていないと報告しています。

推奨される解決策:

LAW36の例:

Eps_t < Eps_m < Eps_f


図 6.

LAW27の例:

EPS_t1 < EPS_m1 < EPS_f1

EPS_t2 < EPS_m2 < EPS_f2


図 7.

エラー592

ERROR ID :           592
** ERROR IN STARTER INPUT DECK FORMAT
DESCRIPTION :
INPUT VERSION=0
LINE : /VERS/2017
SOLUTION :
/BEGIN CARD IS COMPULSORY FOR STARTER INPUT VERSION >= 50
概要:

ソルバーは/BEGINカードを想定していますが、代わりに異なるキーワードを検出しました。例: /VERS/2017

このメッセージが表示される代表的な原因は次のとおりです:
  • ヘッダーには別個のStarterファイルとEngineファイルが示されていますが、Engineファイルはヘッダーの下にある。
  • /BEGINまたは/ENDが欠落している。

エラー611

MESSAGE ID :           611
** ERROR IN INITIAL PENETRATION IN INTERFACE
DESCRIPTION :           189
-- INTERFACE ID : 11
-- INTERFACE TITLE : Global interface Gap 0.49 Shells Only
INACTI = 6
IMPOSSIBLE TO CHANGE NODE COORDINATES OF SECONDARY NODE : 823868424
** INITIAL PENETRATION = 0.4900000e+00 IMPOSSIBLE TO CALCULATE NEW COORDINATES OF SECONDARY NODE********
概要:
ソルバーがこのメッセージを出力するのは、初期貫通している節点の新しい座標候補を計算できない場合です。ソルバーは次の情報を提供します:
  • 新しい位置を計算できなかった節点のID(この例では823868424
  • インターフェースID(この例では11
推奨される解決策:

HyperCrashまたはHyperMeshで、このエラーが発生したインターフェースIDの初期貫通を確認します。最小残余距離(Res. Dist. 列)で初期貫通をソートします。

ほとんどの場合、Starterが新しい位置を計算できない節点は、残余距離が0である節点となります。すなわち、それらの節点は最初にメインセグメント上にあります。

これらの節点をリストで選択し、画面上でハイライト表示します(HyperMesh)。


図 8.
このタイプの問題の原因となり得る一般的なモデリングエラーとして、次の3つが挙げられます。
  1. 溶接またはボルトを表すスプリングが全体接触に含まれています。これらを削除する必要があります。


    図 9.
  2. メッシュの問題:
    メッシュ内のいくつか亀裂が生じている領域で、節点同士を結合する必要があります(HyperMeshを使用)。


    図 10.
    ソリッドメッシュ上にスキンが存在しており、スキン / ソリッドの節点が結合されていません。これらの節点同士を結合する必要があります(HyperMeshを使用)。


    図 11.
  3. ギャップ0のソリッド間接触。これはインターフェースTYPE7、TYPE11、TYPE19ではサポートされていません。節点を移動してギャップ(0.1mm)を生じさせるか、インターフェースTYPE24を使用してください。


    図 12.

700~1199

エラー953

ERROR ID :           953
** ERROR WHILE READING PARAMETERS
DESCRIPTION : 
UNEXPECTED END OF FILE
ERROR ID :           968
** INPUT ERROR
DESCRIPTION : 
ERROR WHILE READING STARTER INPUT FILE
概要:

一般にこのエラーが発生するのは、パラメータが入力に含まれており、ファイルの末尾で/ENDが欠落している場合です。

ほとんどの場合、このエラーは、ジョブがスクラッチディレクトリへのコピーを完了する前にサブミットされたときに発生します。

推奨される解決策:

入力ファイルの末尾に/ENDを追加するか、すべての入力ファイルのコピーを完了します。

エラー958

ERROR ID :           958
** ERROR DURING PARAMETERS EVALUATION
ERROR ID :           952
** ERROR IN STARTER INPUT DECK FORMAT
DESCRIPTION : 
INPUT VERSION=0
LINE : /PARAMETER/GLOBAL/INTEGER/6620015
概要:

このエラーが発生するのは、ソルバーがパラメータの値を評価できない場合です。これは通常、式が不完全であるか(HyperCrashでその式の値を確認してください)、式で参照されているパラメータがモデル内で定義されていない場合に生じます。

推奨される解決策:
パラメータ“Time1”は“ActTTF” + 20と等しくなります。パラメータ“ActTTF”が定義されていないため、ソルバーは“Time1”の値を評価できません。


図 13.

エラー1078

ERROR ID :   1078
** ERROR: TIED INTERFACE
DESCRIPTION :  
   -- INTERFACE ID: 1
   -- INTERFACE TITLE: new Contact
   1 SECONDARY NODE(S) ARE DEACTIVATED FROM INTERFACE
     SECONDARY NODE:  82              NO MAIN SEGMENT FOUND WITHIN  1.0000000000000E-02
概要:

ソルバーがこのメッセージを出力するのは、1つの節点がインターフェースTYPE2に含まれており、この節点の検索距離内でメインセグメントが見つからず、フラグ“Ignore”が1000に設定される場合です。

ソルバーは、検索距離(この例では1.0e-2)内でメインセグメントが見つからなかったインターフェースID(この例では1)および節点ID(この例では82)を提示します。

HyperCrashのモデルチェッカーは、このタイプのエラー(Secondary nodes no proj.)を検知します。


図 14.
推奨される解決策:
この問題を解決するには、以下のようないくつかの方法があります:
  • Ignore = 1を使用するか(それらの節点を結合する必要がない場合)、これらの節点をインターフェースTYPE2から削除します。
  • 投影が見つからない節点を平行移動して、検索距離内に収まるようにします。
  • 検索距離を少し大きくします(Dsearch)。


図 15.

エラー1104

ERROR ID :           1104
** ERROR WHILE BUILDING SURFACE FROM SOLID PARTS
DESCRIPTION : 
-- SURFACE ID : 830005865
-- SURFACE TITLE : New SURF 830005865
UNAVALABLE OPTION /SURF/PART/Surf_ID FOR CREATING SURFACE
SOLUTION : 
FOR A PART OF SOLIDS
USE /SURF/PART/EXT/Surf_ID or /SURF/PART/ALL/Surf_ID
概要:

ソルバーがこのメッセージを出力するのは、ソリッド要素が含まれたPARTが/SURF/PARTに含まれている場合です。このキーワードを使用すると、3Dではなく2D要素のみからサーフェスを構築できます。

推奨される解決策:
  1. HyperCrashのモデルチェッカーで、Volumic Parts in Surfという名前のチェックを実行します。
  2. Switch to Surf ExtまたはSwitch to Surf Allを選択し、キーワードを自動的に/SURF/PART/EXTまたは/SURF/PART/ALLに切り替えます。


    図 16.

エラー1130

ERROR ID :           1130
** ERROR IN USER INTERFACE
DESCRIPTION : 
OPTION : /MAT/USER1
USER INTERFACE OPTION USED, BUT NO USER INTERFACE ROUTINE IS FOUND
概要:

Starterがこのメッセージを出力するのは、Starterがユーザー材料(LAW29)を読み取ったときに、この材料の挙動とフォーマットを設定するユーザーライブラリが定義されていない場合です。

推奨される解決策:

ユーザー材料を、適合し、サポートされている他のRadioss材料キーワードに置き換えます。