最適化プロセス
Radiossは3つのファイル全て(最適化、StarterおよびEngineファイル)を解析して最適化モデルを構築します。各最適化反復に対して、更新/最適化されたStarterファイル(<name>_rad_s#_i###_0000.rad)およびEngineファイル(<name>_s#_i###_0001.rad)が書き出されます。ここで、###は最適化反復番号です。
実装手順
- 最適化プロセスで指定されたシンタックスを使って、最適化ファイル<name>.radoptをOptiStructに渡します。OptiStructは同じディレクトリ内で自動的に<name>_0000.radと<name>_0001.radを検索します。
- OptiStructはRadioss入力ファイルを解析し、同等のOptiStructモデルを構築し、このOptiStructモデルの実行を続行します。
- OptiStructは最適化された設計変数を適用し、更新/最適化されたRadioss Starter/Engineファイル(<name>_rad_s#_i###_0000.radと<name>_s#_i###_0001.rad)を書き出します。最初の外側ループでは、設計変数はまだ更新されず、Starter/Engineファイルは初期ユーザー入力と同じになります。
- Radiossが手順3で生成された、更新されたStarter/Engineファイルを解きます。
- OptiStructが手順4で得られたRadiossの結果を読み取り、次の最適化実行(内側ループ)を開始します。
- Radiossからの結果が、前の外側ループと比較してしきい値をはるかに超えている場合、最適化プロセスは収束していません。
- この場合、Radioss解析からの更新された結果に対して最適化プロセスが(ESLM法を使用して)続行され、新たに最適化された設計変数が生成されます。それ以降の反復でプロセスが収束するかどうかを確認するために、手順3~6が繰り返されます。収束した場合は、手順8に進みます。
- プロセスが終了し、最適化された結果が出力されます。