チュートリアル:OptiStructとのダイナミックリンクを使用した連成解析

OptiStructとのダイナミックリンクを使用して、押出とダイスたわみの連成シミュレーションを実行します。

OptiStructとのダイナミックリンクを使用して、押出とダイスたわみの連成シミュレーションを実行します。フローシミュレーションにダイスたわみの影響を組み入れます。ダイスのたわみが大きい場合、OptiStruct連成シミュレーションにより予測精度が向上します。


注:

このチュートリアルでは、チュートリアル:ソリッドプロファイル押出と で説明したとおりに、すでに流れ解析が設定されていることを前提としています。 チュートリアル:中空プロファイル押出

ツールコンポーネントの編成

このモデルはフィーダープレートとダイスプレートの2つのツールコンポーネントで構成されており、これらを編成する必要があります。

  1. Tool Deflectionリボンをクリックします。
  2. フィーダープレートソリッドを右クリックし、 オーガナイズ > FeederPlateの順に選択します。


  3. ダイスプレートソリッドを右クリックし、 オーガナイズ > Dieの順に選択します。




形状の簡略化

解析を実行する前に、簡略化ツールを使用して、形状内の問題領域をクリーンアップできます。これを使用して、モデル内の余分なライン、サーフェス、およびその他のコンポーネントを削除し、計装などに使用される穴など、不要なフィーチャーを削除します。これによりメッシングが簡略化され、メッシュ数を削減します。

  1. 形状 リボンをクリックします。
  2. 簡略化アイコンをクリックします。

  3. アイコンをクリックします。

    一度に1つずつ穴を埋めるか、特定のサイズより小さい穴を検出することで、不適切な領域を埋めないようにすることができます。10mm未満の穴を検出するには、検索オプションをクリックし、最小サイズ 10mmに設定します。このモデルでは、不要な穴が8個あります。


    ツールは自動的に形状を調べ、モデル内のすべての穴を検出します。これにはフロー領域の空孔も含まれます。
  4. 削除する孔がハイライトされたら、削除 をクリックして穴を埋めます。


荷重面の作成

材料がツール形状に接触する荷重面を作成します。

ダイス内を流れる加工対象物の材料により、ツールサーフェス、および加工対象物とツールボディ間で共通のフェイスに荷重がかかります。これらの面は荷重面と呼ばれます。ピンホールやリリーフ領域などのサーフェスは、加工対象物に接触しないため、荷重面には含めません。

  1. 荷重面アイコンをクリックします。

  2. Ctrlを押してドラッグし、ボックスを描いて流動材料に接触しないサーフェスグループを選択解除します。






  3. 他のサーフェスについてもこれを繰り返します。
    注: 加工対象物と接触しているサーフェスのみが選択されたままとなるようにしてください。


  4. チェックマークを右クリックして、マウスで移動して終了するか、または右ダブルクリックします。

拘束の作成

BCSツールを使用して、適切なサーフェスに手動で拘束を作成します。

  1. BCSアイコンをクリックします。

  2. 拘束するサーフェスを選択します。


  3. 指定したい、拘束を与えるすべてのサーフェスに対して、このプロセスを繰り返します。


材料の選択

  1. 材料アイコンをクリックします。


  2. Aluminum_Alloys > 6000_Series > AA6063の順に対象加工物の合金を選択します。


    注:

    検索ボックスをクリックするか、合金の名前を入力することにより、直接材料を検索できます。

  3. 合金名を右クリックし、Selectをクリックします。


    選択した合金がSelected Materialsペインに追加されます。


    注: この材料を選択解除するには、右クリックして選択解除をクリックします。
  4. Tool_Material > Tool_Steel > H_13の順にツール合金を選択します。


  5. OKをクリックしてMaterial Databaseを閉じます。
  6. ファイル > 名前をつけて保存をクリックして、目的の場所にモデルを保存します。
    注: 古い / 既存のモデルファイルとの競合を避けるため、モデルファイルは常に新しく作成したフォルダに保存することをお勧めします。

処理パラメータの指定とシミュレート

  1. Submit job for analysisアイコンをクリックして、シミュレーションを実行します。


  2. 表示されるAnalysis Parametersウィンドウで、以下に示すように値を入力します。


    注: 連成解析オプションがない場合は、ツール形状に拘束が適用されています。
  3. 実行 ボタンをクリックします。
実行が正常に開始されると、シミュレーションのステータスをモニターできるようになります。
ジョブのサブミット後のステータス


メッシング完了後のステータス


ソルバーでジョブが実行されているときのステータス


シミュレーション結果の表示

解析エクスプローラでシミュレーション結果を確認します。