手法概要

SnRDで使用されている技術と評価手法。

きしみ・がたつきの問題の把握

2つの部品間に相対変位が発生し、接触状態の変化が発生すると、必ずきしみ・がたつきの問題の原因となります。つまり、相対変位が発生しなければ、きしみの問題もがたつきの問題もありません。

この問題を製造前の段階で把握することを目的として、問題を測定、解析、修正する手法がいくつかあります。広く使用されている方法として以下があります。
  • 音響法:音響による方法を使用して問題を把握します。捉えた音響の質によって、きしみとがたつきの問題を判断します。
  • レーザースキャン振動計は、振動を無接触で測定し、画像化する測定器を使用します。

SnRDで採用している方法

シミュレーションにより、現代の市場競争環境で革新的な製品を設計して成果を上げることができます。製品の持つ多面的な特性を試作の前段階で解析することで、生産性の大幅な向上が望めます。時間上、予算上、品質上の制約を効率的に乗り越えるには、堅牢なシミュレーションツールが必要です。

Squeak and Rattle Directorは、この原則に基づいて開発されています。このツールは、複数のリスク解析機能を使用して、きしみとがたつきによる騒音の発生箇所を特定し、CAE解析を支援します。さらに、SnRDでは、検出した問題の根本原因解析と診断もできるので、設計部門や製造部門をはじめとする他の利害関係者との情報交換を実現できます。開発サイクルでは問題解決が重要です。そこで、SnRDでは最適化設定も機能強化することで、効果的な設計変更の案出に向けた指針を提供します。