マーカー追跡システム

1つまたは2つのトレーシングマーカーに基づいて動的な局所座標系を確立します。

Mediaリボンで Tracking ツールをクリックしてパネルを表示します。
図 1.


図 2.

マーカーが追跡される際、そのマーカーの座標系を、このパネル内で定義された追跡システムに関してレポートすることが可能です。これにより、ビデオの動き全体を消去することで、マーカーの動きのダイナミクスのみを計算することができます。

ユーザー定義の座標系は、XおよびY軸を表す選択された色の矢印で、グラフィックス領域に表示されます。

Collectors
Originコレクターを使用して、原点として使用するマーカーを選択します。
X/Y Axisコレクターを使用して、軸を(原点を基準にして)指定するマーカーを選択します。
クリックすると、X軸とY軸が切り替わります。
一度にアクティブにできるのは1つのコレクターのみです。最初の座標のセットがOriginコレクターで選択されると、Axisセレクターがアクティブになります。
Start Time
End Time
2つの開始時刻および終了時刻の欄が存在します:
  • マーカーが有効である間のビデオ内の開始タイムステップと終了タイムステップを示す、Originマーカー用の開始時刻と終了時刻。
  • マーカーが有効である間のビデオ内の開始タイムステップと終了タイムステップを示す、X軸およびY軸マーカー用の開始時刻と終了時刻。
Valid Time Range
定義されている追跡システムが有効である間の時間範囲。指定した時刻にシステムが有効となるためには、両方のマーカーが有効でなければならないため、開始時刻は常に選択されたマーカーの開始時刻よりも遅く、終了時刻は常に選択されたマーカーの終了時刻よりも早い必要があります。
Animation Control Time Range
Animation Controlsパネルで開始時間と終了時間によって示されている時間範囲は、Sync Rangeを使用して、有効な時間範囲と同期させることができます。
Sync Range
Animation Controlsの時間範囲を追跡システムの有効な時間範囲に同期させます。Sync Rangeをクリックすると、Animation Controls Time Rangeの開始時間と終了時間の編集欄が更新されると共に、Animation Controlsパネル内の開始時間と終了時間も更新されます。
Use tracking system
このオプションはデフォルトではオフとなっていますが、追跡システムが定義さ れると有効になり、自動的に選択されます。オフとなっている際、マーカー追跡データは、ビデオの下部左隅に原点があるという前提でレポートされます。
Pin video at origin
このオプションは、原点が有効な追跡マーカーである際のタイムフレーム内でアニメーション表示中、原点を画面上で固定させます。
Global X axis
カラーセレクターをクリックし、X軸のカラーを選択します。
Global Y axis
カラーセレクターをクリックし、Y軸のカラーを選択します。
Axis Labels
カラーセレクターをクリックし、軸のラベルのカラーを選択します。
注: ユーザー定義の座標系を基準にして追跡している場合は、すべてのマーカーの位置は、ユーザー定義の座標系に基づいてレポートされます。座標系のベースとして使用されるマーカーは、CS point 1における原点については(0, 0)の静的な値、および、CS point 2におけるマーカーについては (0, <pixels or units>)または(<pixels or units>, 0) として現れます。