FE Absorb Plies

FE Absorb Pliesでは、ゾーンベースのプロパティからプライベースのモデルを生成します。

ゾーンベースのモデルからプライベースのモデルへの変換は、ゾーン上のグローバルなプライID / 名前の存在(PCOMPではなくPCOMPGがあるなど)により異なります。FE Absorb Pliesは、PCOMPなどのグローバルデータがないゾーンでも実行できますが、変換では、内部ロジックを使用して、ゾーン間のプライの結合方法を決定しています。


図 1.
  1. メニューバーAerospace > Composites > FE Absorb Pliesをクリックします。
  2. ゾーンベースのモデルをゾーンベースのソルバープロパティでインポートします。
    これらのFEモデルには、プライや積層材はありません。ゾーンベースのソルバー特性からプライや積層材を作成することを目的としています。


    図 2. FEモデルにプライや積層材は存在しない
  3. プライベースモデルの生成に使用するゾーンベースのソルバープロパティをすべて選択します。
  4. OptiStructを使用している場合は、Update TMANUF of plyを選択して、ゾーンの層の厚みがPLYカードのTMANUF(サイジングの最適化に使用されます)にコピーされるようにします。
  5. 1つのゾーンのプライ形状に結合されていない領域が複数存在する場合、Split disconnected ply regions into separate new ply entitiesを選択することにより、結合されていない領域ごとに1つずつ、プライを生成します。
    変換が完了すると、積層材とプライが作成されます。しかし、グローバルIDや名前がプロパティで定義されていない場合、ゾーンベースのモデルからプライベースのモデルへの変換は与えられている情報だけで行うことができない場合があります。特に積層材の積み重ね順序については、多くの可能性が存在します。必要に応じて、積層材を確認し、順序を変更することを推奨します。


    図 3. FE Absorb後、モデルにプライ、積層材およびPCOMPPが作成される