1D要素

サポートされる1D要素。

バー要素

ビームプロパティが必要となる2つまたは3つの節点間のスペースに作成される1D要素です。

節点は、それらを繋ぐバーまたはビーム要素のプロパティに基づき互いに関連付けられています。バー要素に関係するプロパティには、ベクトル方向、AとB、または、AとBとCを端点とするオフセットベクトル、ビームを通し保持されるべき自由度を伝えるピンフラグがあります。

バー要素は、要素の中心位置にBAR2またはBAR3と書かれた2節点間のラインとして表示されます。

Bar2
Configuration 60 - 2節点の1D (1次)要素で、軸方向、曲げ、ねじれ方向の挙動をモデル化する場合に使用されます。Bar2要素は、方向ベクトル、オフセットベクトル、端点AとB、および端点におけるピンフラグなどのプロパティ参照を持ちます。
Bar3
Configuration 63 - 3節点の1D (2次)要素で、軸方向、曲げ、ねじれ方向の挙動をモデル化する場合に使用されます。Bar3要素は、方向ベクトル、オフセットベクトル、端点AとB、および端点におけるピンフラグなどのプロパティ参照を持ちます。

ギャップ要素

Configuration 70 - 接触が起こる可能性のある場所に作成され、2節点間または節点と要素間に作成される1D要素です。

ギャップ要素は、モデル上に非線形の拘束条件を与えたい時に作成します。この拘束条件は、解析中の移動量を制限します。

ギャップ要素は、適切な参照ベクトル / 方向ベクトルを持ちます。

ギャップ要素は、2つの節点間のラインとして、要素中心のGAPというラベルと共に表示されます。

ギャップ要素は、OptiStructのCGAPまたはCGAPG要素、NastranのCGAP要素、Abaqusの*GAPオプションのいずれかに変換できます。

ジョイント要素

Configuration 22 - 1D要素。2節点、4節点、6節点。プロパティおよび方向座標系または節点を持ちます。

ジョイント要素は、2つの剛体ボディ間の結合を定義します。ジョイント要素にはプロパティおよび方向情報が含まれます。

ジョイント要素は、節点間のラインとして、要素の節点1および3の間のJという文字と共に表示されます。

ジョイント要素の作成には、特定の要素タイプのみが使用できます。要素タイプによって要素に使用される節点数と要素の自由度が決まります。
表 1. ジョイント要素のタイプ
タイプ タイプ名 節点数 Orientation ソルバーインターフェース
1 球ジョイント 2
  • None
  • Systems
  • Nodes
  • LS-DYNA
  • PAM-CRASH
2 回転ジョイント 4
  • None
  • Systems
LS-DYNA
3 円筒ジョイント 4
  • None
  • Systems
LS-DYNA
4 平面ジョイント 4
  • None
  • Systems
LS-DYNA
5 ユニバーサルジョイント 4
  • None
  • Systems
LS-DYNA
6 並進ジョイント 6
  • None
  • Systems
LS-DYNA
7 固定ジョイント 6
  • None
  • Systems
LS-DYNA
8 球ジョイント 2 None OptiStruct
9 固定ジョイント 2 None OptiStruct
10 回転ジョイント 2
  • Node
  • Vector
  • 座標
OptiStruct
11 Translational1ジョイント 2
  • Node
  • Vector
  • 座標
OptiStruct
12 Cylindercalジョイント 2
  • Node
  • Vector
  • 座標
OptiStruct
13 ユニバーサルジョイント 2
  • Node
  • Vector
  • 座標
OptiStruct
14 Constant_velocityジョイント 2
  • Node
  • Vector
  • 座標
OptiStruct
15 平面ジョイント 2
  • Node
  • Vector
  • 座標
OptiStruct
16 Inlineジョイント 2
  • Node
  • Vector
  • 座標
OptiStruct
17 Perpendicularジョイント 2
  • Node
  • Vector
  • 座標
OptiStruct
18 Parallel axesジョイント 2
  • Node
  • Vector
  • 座標
OptiStruct
19 Inplaneジョイント 2
  • Node
  • Vector
  • 座標
OptiStruct
20 Orientジョイント 2
  • Node
  • Vector
  • 座標
OptiStruct
21 Point_to_curveジョイント 2
  • Node
  • Vector
  • 座標
OptiStruct
22 Curve_to_curveジョイント 2
  • Node
  • Vector
  • 座標
OptiStruct
23 Point_to_deformable_curveジョイント 2
  • Node
  • Vector
  • 座標
OptiStruct
24 Point_to_deformable_surfaceジョイント 2
  • Node
  • Vector
  • 座標
OptiStruct
25 Translational_2Nジョイント 2
  • None
  • Systems
PAM-CRASH
26 Revolute_2Nジョイント 2
  • None
  • Systems
PAM-CRASH
27 Cylindrical_2Nジョイント 2
  • None
  • Systems
PAM-CRASH
28 Universal_2Nジョイント 2
  • None
  • Systems
PAM-CRASH
29 Flexion-Torsionジョイント 2
  • None
  • Systems
PAM-CRASH
30 Planar_2Nジョイント 2
  • None
  • Systems
PAM-CRASH
31 Generalジョイント 2
  • None
  • Systems
PAM-CRASH
32 Bracketジョイント 2
  • None
  • Systems
PAM-CRASH
33 Freeジョイント 2
  • None
  • Systems
PAM-CRASH

プロット要素

Configuration 2 - 表示用の2節点の1D要素。

プロット要素は、2つの節点間のラインとして表示されます。

RBE3要素

Configuration 56 - 1つの従属節点と複数の独立節点を持つ剛性要素で、通常、独立節点グループにおける運動の重み付き平均として従属節点の運動を定義するのに使用されます。

従属および独立節点の両方には、係数(重み係数)とユーザーが定義する自由度が含まれます。従属自由度と重み係数はユーザーが指定することも、形状を基に自動的に計算することも可能です。

RBE3要素は、従属節点と独立節点間のラインとして、要素の従属節点位置のRBE3というラベルと共に表示されます。

一般的にRBE3は、選択された独立節点内の従属節点に荷重を分配するのに使用されます。
注: ここで、二重の従属性を持つことになるので、従属節点を直接拘束することはできないことに注意してください。

剛体リンク要素

Configuration 55 - 1つの独立節点といくつかの従属節点を有する剛体要素。通常剛体ボディをモデル化するのに使用されます。

剛体リンク要素は、すべての従属節点に適用されるユーザー定義の自由度を持ちます。

剛体リンク要素は、SETとしての1つの要素に接続された複数の従属節点と共に作成できます。従属節点セットを有する剛体リンクが消去されると、関連付けされた節点セットも消去されます。従属節点のセットが削除された場合、接続された剛体リンク要素も削除されます。従属節点セットは、剛体リンク要素が作成される際に自動的に作成されます。節点セットは、従属節点のセットとして剛体リンクの要素独立節点に接続することができます。
注: 1つの従属節点セットが結合されている2節点剛体要素は常に、剛体リンク要素として作成されます。

剛体リンク要素は、独立節点と従属節点間のラインとして、要素の独立節点位置のRLというラベルと共に表示されます。

剛体要素

Configuration 5 - モデルの剛接触に使用する2節点の剛体1D要素。

剛体要素は、2つの節点間のラインとして、要素中心のRというラベルと共に表示されます。

剛体要素は、NastranのRBE2、またはAbaqusの*MPCに変換することが可能です。

ロッド要素

Configuration 61 - 軸方向の挙動のみのモデル化に使用する2節点の1D要素。

2つの節点は、それらを繋ぐロッド要素のプロパティに基づき、互いに関連付けされます。ロッド要素は、プロパティポインタを有します。

ロッド要素は、2つの節点間のラインとして、要素中心のRODというラベルと共に表示されます。

ロッド要素は、NastranのCTUBES、またはAbaqusのC1D2に変換することができます。

スプリング要素

Configuration 21 - ぱね結合のモデル化に使用する1D要素。

スプリング要素は、ユーザー定義の自由度、方向ベクトル、およびプロパティ参照を持ちます。

スプリング要素は、2つの節点間のラインとして、要素中心のKというラベルと共に表示されます。
Spring
モデルのスプリング結合のモデル化に使用する2節点の1D要素。
Spring2N
モデルのスプリング結合のモデル化に使用する2節点の1D要素。
Spring3N
モデルのスプリング結合のモデル化に使用する3節点の1D要素。
3つ目の節点は、方向節点として機能します。
Spring4N
モデルのスプリング結合のモデル化に使用する4節点の1D要素。
このタイプの要素は、ほとんどの場合、割り当てられたプロパティを基にジョイントとして考慮されます。

ばね要素は、NastranのCELAS2、またはAbaqusの*SPRINGに変換することができます。

溶接要素

Configuration 3 - モデルの溶接結合に使用する2節点の剛体1D要素。

溶接要素は、2つの節点間のラインとして、要素中心のWというラベルと共に表示されます。