エンティティ属性のデフォルト設定
エンティティ属性の必須設定、デフォルト値の設定、非表示状態の設定を定義します。
エンティティおよびエンティティエディターは、次の方法で設定できます。
- エンティティ属性には必須のフラグを付けることができます。エンティティエディターにおいて、必須の入力フィールドには、赤い三角形が表示されています(下図参照)。下図の場合場合、板厚は必須となります。
- デフォルトの属性値を定義できます。定義が完了すると、エンティティを作成する際にこれらの値が適用されます。次の例では、板厚のデフォルト値は5.0に設定されています。
- エンティティ属性フィールドは表示から削除できます。次の例では、エンティティエディター表示からNSMが削除されています。
Settings and Defaultsダイアログにアクセスするには、エンティティを右クリックし、コンテキストメニューからEntity Defaultsを選択します。これは、同じカードイメージの1つ以上のエンティティを選択した場合にのみアクセスできます。
ファイルの設定
設定は、EntityDefaults.xmlという名前のXMLファイルに書き込まれます。このファイルは、 Windowsの場合はC:\Users\<username>\Documents\HyperWorksDefaults\Entities\<SolverProfile>に、 Linuxの場合は<user home>/HyperWorksDefaults/Entities/<SolverProfile>にあります。
XMLファイルの内容を個別のファイルに再編成することで、大規模なデータセットの設定管理を容易にすることができます。たとえば、PSHELLプロパティを独自のPHSELL.xmlに整理し 、 C:\Users\<username>\Documents\HyperWorksDefaults\Entities\<SolverProfile>\PSHELL.xmlに置くことができます。そのXMLファイルをそれぞれのEntityDefaults.xmlに含める必要があります。パスは、相対パスで指定可能です。以下に例をいくつか示します。- PSHELL.xmlは、EntityDefaults.xmlと同じディレクトリに存在。
<include PSHELL.xml>
- PSHELL.xmlは、EntityDefaults.xmlの1レベル下の Propertiesサブディレクトリに存在。
<include Properties/PSHELL.xml>
- PSHELL.xmlは、EntityDefaults.xmlの1つ上のレベルにあるPropertiesサブディレクトリに存在。
<include ../Properties/PSHELL.xml>
- PSHELL.xmlは、C:/temp:に存在。
<include C:/temp/PSHELL.xml>
これらのファイルを最初から手動で作成することはお勧めしません。UI を使用して操作を実行し、必要に応じて結果の出力をコピー / ペーストすることをお勧めします。
優先度の設定
HyperWorksDefaultsフォルダーから始まる同じディレクトリ構造とファイルを他の場所にもコピーできます。HyperWorksDefaultsフォルダー構造とXMLファイルが複数の場所にある場合は、起動時に設定された優先順位に従い、以下の順番で実行されます。
- インストールディレクトリ(現在、ここには含まれていません)
- HW_CONFIG_PATH環境変数
- ホームディレクトリ
- 起動ディレクトリ
ただし、編集を行った場合は常に、「Settings Files」セクションに記載されているデフォルトの場所でのみ行われます。これらの編集は、手動で目的の場所に再編成する必要があります。
サポートされているソルバープロファイル
- OptiStruct
- Radioss
- Nastran
- LS-DYNA
- PAM-CRASH
- Abaqus
- Permas
- ANSYS
サポートされていないデータ名
- name
- ID
- color
- card image
- config
- 定義されたデータ名
サポートされていないエンティティ
Tcl で登録されたメソッドを使用して作成されたエンティティは想定されません。たとえば、OptiStructおよびNastranでのNSMグループの更新は、Tclで登録されたSetValueメソッドを実行します。ここでは、実際のデータ名は別のテンプレート属性にマッピングされているため、サポートされていません。これは、今後のリリースで解決される予定です。