ADAMSアニメーションの使用例

ADAMS実行の結果をHyperViewウィンドウに読み込む際には、いくつかのオプションを使用できます。

モデルに含まれているボディと解析タイプによって、読み込み可能なモデルおよび結果ファイルタイプが決まります。

HyperViewウィンドウでは、“オンデマンド”でファイルが読み込まれます。すなわち、パネル上でApplyをクリックすると、モデルのみがこのウィンドウに読み込まれます。結果は、アニメーションを停止 / 開始するための信号機のボタンをクリックすると読み込まれます。ADAMSの.graファイルに含まれている合計時間より短い時間の結果を読み込む場合、またはADAMSの.graファイルのデフォルトよりも長い時間増分の結果を読み込む場合は、信号機ボタンをクリックする前に、Animation Controlsパネルでこれらの値を変更できます。この“オンデマンドで読み込む”機能では、必要な時間ステップのみが読み込まれます。

以下は、ALTAIR .flxファイルの使用例です。
注: ADAMS .resファイルへの言及はすべて、ASCIIフォーマットについてのみです。
使用例 モデル内のボディ モデルリーダータイプ 結果リーダータイプ
1.Flexbody n/a H3D Flex H3D Flex
2.Transient 剛体のみ ADAMS .gra ADAMS .gra
3.Transient 1つまたは複数の弾性体 Altair .flx Altair .flx
4.Modal 剛体のみ ADAMS .gra ADAMS .res
5.Modal 1つまたは複数の弾性体 Altair .flx Altair .flx

ユースケース1 - H3D弾性体ファイルのアニメーション化

このユースケースを使用して、弾性体のモードを可視化できます。弾性体H3Dファイルの生成直後にファイルをアニメーション化できます(ADAMSを実行する必要はありません)。

H3D Flex弾性体ファイルを読み込んでアニメーション化するには以下の手順に従います。

  1. Load Modelパネルで、Load ModelチェックボックスとLoad Resultsチェックボックスをオンにします。
  2. Load ModelドロップダウンメニューからH3D Flexを選択します。H3D Flexが自動的にLoad Resultsドロップダウンメニューに表示されます。
  3. Load Modelの横にあるファイルブラウザボタンをクリックし、弾性体ファイルを選択します。同じファイルがLoad Results欄に読み込まれます。
  4. Applyをクリックしてモデルを読み込みます。
  5. 信号機のアイコンをクリックして、モデルに指定されている周波数の範囲をスキャンします。
    ドロップダウンメニューで信号機のアイコンを線形アニメーションとモードアニメーション(音叉シンボル)の間で切り替えて、1つのモードを視覚化できます。

ユースケース2 - 剛体ボディのみが存在するモデルの過渡結果のアニメーション化

ADAMSでは、剛体ボディのグラフィックスの記述と、そのグラフィックスを表現する座標系の時間履歴を記述した.graファイルが出力されます。

ファイルを読み込んでアニメーション化するには以下の手順に従います。

  1. Load Modelパネルで、Load ModelチェックボックスとLoad Resultsチェックボックスをオンにします。
  2. Load ModelドロップダウンメニューからADAMS graを選択します。ADAMS graが自動的にLoad Resultsドロップダウンメニューに表示されます。
  3. Load Modelの横にあるファイルブラウザボタンをクリックし、.graファイルを選択します。同じファイルがLoad Results欄に読み込まれます。
  4. Applyをクリックしてモデルを読み込みます。
  5. 信号機のアイコンをクリックしてモデルをアニメーション化します。

ユースケース3 - 少なくとも1つの弾性体が存在するモデルの過渡結果のアニメーション化

このユースケースには、ADAMSの.graファイル、ADAMSの.resファイル、およびALTAIRのX個の.H3D弾性体ファイル(Flexbody Prep Customウィザードを通してADAMSの.mnfまたはNastranの.pchから変換)に収めた情報が必要です。必要な操作は、Load ModelリーダーとLoad Resultsリーダーを使用してALTAIRの.flxファイルを読み込むことだけです。

ファイルを読み込んでアニメーション化するには以下の手順に従います。

  1. Load Modelパネルで、Load ModelチェックボックスとLoad Resultsチェックボックスをオンにします。
  2. Load ModelドロップダウンメニューからALTAIR flxを選択します。
    Load Resultsリーダーにも自動的にALTAIR flxが表示されます。
  3. Load Modelの横にあるファイルブラウザボタンをクリックし、flxファイルを選択します。
  4. Applyをクリックしてモデルを読み込みます。
  5. 信号機のアイコンをクリックしてモデルをアニメーション化します。

ユースケース4 - 剛体ボディのみが存在するモデルのモード(線形)結果のアニメーション化

このユースケースには、ADAMSの.graファイルと.resファイルに収めた情報が必要です。

ファイルを読み込んでアニメーション化するには以下の手順に従います。

  1. Load ModelパネルのLoad ModelドロップダウンメニューからADAMS graを選択します。
  2. Load Modelの横にあるファイルブラウザボタンをクリックし、.graファイルを選択します。
  3. Load ResultsドロップダウンメニューからADAMS resを選択します。
  4. ファイルブラウザを使用して、ADAMSの.graファイルに対応するファイルを開きます。
  5. Applyをクリックします。
    別のウィンドウが表示されます。
  6. 読み込むADAMS Linear結果ブロックを選択します(ADAMS Linearは、過渡シミュレーションを使用して複数回実行できます)。
  7. 信号機のアイコンをクリックして、複数の周波数で繰り返し実行します。
  8. 信号機のアイコンを線形アニメーションとモードアニメーション(音叉シンボル)の間で切り替えると、個々の周波数によるアニメーションが表示されます。

ユースケース5 - 少なくとも1つの弾性体が存在するモデルのモード(線形)結果のアニメーション化

このユースケースには、ADAMSの.graファイル、ADAMSの.resファイル、およびALTAIRのN個のH3D弾性体ファイル(Flexbody Prep Customウィザードを使用してADAMSの.mnfまたはNastran .pchから変換)に収めた情報が必要です。必要な操作は、Load ModelリーダーとLoad Resultsリーダーを使用してALTAIRの.flxファイルを読み込むことだけです。
  1. Load Modelパネルで、Load ModelチェックボックスとLoad Resultsチェックボックスをオンにします。
  2. Load ModelドロップダウンメニューからALTAIR flxを選択します。
    Load Resultsリーダーにも自動的にALTAIR flxが表示されます。
  3. Load Modelの横にあるファイルブラウザボタンをクリックし、.flxファイルを選択します。
  4. Applyをクリックしてモデルを読み込みます。
  5. 信号機のアイコンをクリックしてモデルをアニメーション化します。
    注: 詳細については、ALTAIR flxファイルをご参照ください。