NVH Director 2022リリースノート
主な特長
- Model Correlationの最適化機能
- 弾性体リムのCDTireをサポート
- Mount Optimizationにおけるエンジンマウント剛性の非線形性(入力依存性および周波数依存性)
新機能
- Model Correlationの最適化機能
- シミュレーションモデルの相関性向上のためのモデルアップデートの最適化を設定できる新しいオプションがModel Correlationユーティリティに追加されました。テストとシミュレーションの不十分な相関性をシミュレーションモデルのアップデートによって改善できる可能性があります。新しい最適化のオプションによって、シミュレーションモデルからの設計変数の作成と相関性向上に必要な目的関数と制約条件の指定が可能となり、さらに最適化計算のジョブ実行ができるようになりました。
- 弾性体リムのCDTireをサポート
- CDTireの弾性体リムを扱うことができる新しいオプションが追加されました。この高度な機能によって、CDtireと弾性体リムの結合を自動的で作成できるようになり、NVH解析においてリムの動的な特性の影響を調べることができるようになりました。
- Mount Optimizationにおけるエンジンマウント剛性の非線形性(入力依存性および周波数依存性)
- マウント最適化ユーティリティにおける変形に対する入力依存性、または剛性に対する周波数依存性を考慮してマウントの非線形剛性を特定できる新機能が追加されました。これにより、エンジンマウントの実際の剛性挙動をシミュレートして、さまざまな動作条件でのマウントの変位と反力を予測することができるようになりました。
- 空力音響シミュレーションのための汎用的な信号処理
- 空力音響解析でNVH応答を予測するための汎用的な信号処理の機能が新たに追加されました。
機能強化
- Mounts Optimization
- エンジンマウントの最適化において、既存の機能である周波数をベースとした制約条件に加えて、剛性をベースとした制約条件の定義の機能が強化されました。
- Model Correlation
- 実験結果のデータから変位の方向を自動的に識別し、MACの計算に使用することによって、実験から得られた一部分の方向成分だけの固有モードでしか表現されていないUNVファイルをサポートできるように強化されました。
解決された問題点
- Order Cut Analysisにおける最適化計算の結果ファイルのサブケースIDを識別する問題。