Radiossを使用した最適化

このチュートリアルでは、設計探索ワークフローを使用して最適化を実行する方法を学習します。

最適化に使用されるモデルは、自動車のフルモデルからのBピラーカットです。初速度は剛体円筒に対して横(Y)方向に適用されます。

最適化の目的は、内板上の節点の最大変位を19.7mm未満に制約しつつ、Bピラーの質量を最小化することです。

このチュートリアルを開始するには、本チュートリアルで使用されるモデルファイル
  • hw/BPillar.hm

モデルを開く

  1. HyperWorksを開始します。
  2. メニューバーファイル > 開く > HyperMeshモデルをクリックします。
  3. 作業ディレクトリに移動し、BPillar.hmを選択してOpenをクリックします。
    プロンプトが出されたらChangeをクリックし、モデルを開く際にソルバーインターフェースをRadiossに変更します。
    モデリングウィンドウに有限要素モデルが表示されます。


図 1.

探索の作成

  1. 設計探索リボンの探索タイプツールグループでCreate Explorationsツールをクリックします。


    図 2.
    Explorationsダイアログが開きます。
  2. をクリックし、Optimizationを選択します。
  3. Study Path欄で、最適化を格納するフォルダーに移動し、選択します。


    図 3.
  4. Explorationツールグループから、Design Explorerツールをクリックします。


    図 4.
    Design Explorerブラウザが開きます。新たに作成された最適化探索を確認できます。追加の探索エンティティもここに表示されます。

探索の入力の作成

  1. 設計探索リボンで板厚ツールをクリックします。


    図 5.
  2. モデリングウィンドウで、緑のInnerプロパティを選択します。


    図 6.
  3. マイクロダイアログで、左のドロップダウンをクリックして、Bounds=を選択し、upper boundを0.5 に、ower boundを3.0に設定します。


    図 7.
  4. Createをクリックします。
    板厚設計変数が作成されます。


    図 8.
  5. ガイドバーをクリックします。
    Advanced Selectionダイアログが開きます。
  6. プロパティMid (ID 2000329)を選択し、OK.をクリックします。
  7. マイクロダイアログCreateをクリックします。
    2つ目の板厚設計変数が作成されます。


    図 9.
  8. リボンの板厚ツールの上にカーソルを移動し、サテライトアイコンをクリックします。
    Review Inputsダイアログが開きます。
  9. Detailsタブをクリックします。
  10. Mid_T設計変数の、Lower BoundとUpper Boundをそれぞれ0.53.0に変更します。


    図 10.

探索の応答の作成

  1. 設計探索リボンで質量/ボリュームツールをクリックします。


    図 11.
  2. ガイドバーをクリックします。
    質量応答が作成されます。
  3. Disps.ツールをクリックします。


    図 12.
  4. ガイドバーをクリックします。
  5. Advanced Selectionダイアログで次の手順を実行します。
    1. 選択ドロップダウンをBy IDに設定します。
    2. 2021524と入力します。
    3. OKをクリックします。
    変位応答が作成されます。
  6. マイクロダイアログで、オプションを展開し、Response ComponentドロップダウンメニューからYを選択します。
    変位応答が更新されます。
    これで最適化は、2つの設計変数と2つの応答で構成されました。


    図 13.

目的関数と制約の作成

  1. 設計探索リボンで目的関数ツールをクリックします。


    図 14.
  2. ガイドバーをクリックします。
    Advanced Selectionダイアログが開きます。
  3. Mass応答を選択し、OKをクリックします。
    目的関数が作成されます。
  4. Constraintsツールをクリックします。


    図 15.
  5. ガイドバーをクリックします。
    Advanced Selectionダイアログが開きます。
  6. Displacement応答を選択し、OKをクリックします。
    制約が作成されます。
  7. マイクロダイアログUpper Boundの横のボックスにチェックを入れ、19.7と入力します。
    制約が更新されます。

探索の評価

  1. 設計探索リボンの評価ツールグループでEvaluateツールをクリックします。


    図 16.
    評価ダイアログが開きます。
  2. Number of runsを20に変更します。
  3. Exportをクリックし、Runをクリックします。
    最適化が評価されます。この場合、ノミナル実行に加えて20の最適化実行が行われます。

    これには、使用するコンピューターに応じて数分かかる場合があります。

    評価が完了すると、Evaluation Statusダイアログは次のようになります。


    図 17.

評価の確認

  1. 設計探索リボンの評価ツールグループでResults Explorerツールをクリックします。


    図 18.
    Results Explorerが開きます。
  2. Summary Tableを確認します。ここには、最適化の各実行の入力、目的関数、および制約の値が示されます。


    図 19.

    最適化で求められた最適な板厚値が緑色の背景で示され、追加の実現可能な設計も示されます。オレンジ色のフォントは、違反状態に近い制約が少なくとも1つ存在することを示します。赤色のフォントは、違反状態の制約が少なくとも1つ存在することを示します。

  3. Results ExplorerでIteration Plotボタン()をクリックします。
  4. Entity選択領域で、Mass_1目的関数を選択します。

    最適化中に目的関数がどのように変化し、最小化されているかに注意してください。



    図 20.