磁気アプリケーション: 定義

使用可能なアプリケーション: 留意事項

Fluxで使用可能な磁気アプリケーションは以下のとおりです:

  • Magneto Staticアプリケーション(2D/3D)
  • Transient Magneticアプリケーション(2D/3D)
  • Steady state AC Magneticアプリケーション(2D/3D)
  • Magneto Static - Integral Method(3D)

これらのアプリケーションに固有の機能は、磁気アプリケーション: 基本の章をご参照ください。

説明

モデル化の全条件を定義するには、以下のブロックに示すいくつかの固有の特性を記述する必要があります。

CM係数(2D/3D)

対称性や周期性が存在する場合のコイルを貫く磁束の計算には、係数CMコイルを貫く磁束の計算で乗じる係数)が導入されます。

Fluxで自動的に計算されるこの係数により、対称性や周期性を有する有限要素ドメインと、回路結合内の電気回路間の一貫性が確保されます。

ドメインタイプ(2Dの固有機能)

同じ(XY平面での)形状記述について、2D平面スタディまたは軸対称スタディを実行できます。これらの2つのオプションを次の表に示します。

スタディドメインのタイプ
2D平面

XY平面断面で表されるデバイスは、ある方向に無限に拡張されます(デバイスの深さが、力、トルク、磁気エネルギーなどの全体量の計算で必要となります)。

軸対称

XY平面断面で表されるデバイスには、Y軸を中心とする対称性があります。

ソルバータイプ(2Dの固有機能)

同じ形状および物理記述に、いずれかのFlux 2Dソルバー、またはいずれかのFlux 3Dソルバーを使用することが可能です。これらの2つのオプションを次の表に示します。

ソルバー
Flux 2Dソルバー

解析プロセスは、Flux 2Dソルバーで実行されます(これがデフォルトオプションです)。

Flux 3Dソルバー

解析プロセスは、Flux 3Dソルバーで実行されます(その後の結果の解析は、Flux 3Dポストプロセッサによって実行されます)。

定式化モデル(3Dの固有機能)

Fluxでは、各領域に1つの定式化が関連付けられ、その領域で解かれる方程式とその方法が示されます(定式化: 一般的な側面をご参照ください)。定式化はFluxにより自動的に選択されます。

特定のケースを扱うには、ユーザーが介入し、手動で定式化を選択します(定式化: 自動モード / ユーザーモードをご参照ください)。

ユーザーモードについては本書では説明しません(詳細は、ボリューム5の“Physical applications (complements for advanced user)”をご参照ください)。

近似関数(3Dの固有機能)

Transient Magnetic 3DおよびSteady state Magnetic 3Dアプリケーションでは、ソリッド導体タイプの領域で、“nodal”定式化と“edge”定式化の2つのタイプの定式化を使用できます(有限要素計算、近似関数をご参照ください)。