線形 / 非線形近似

ヒステリシス

強磁性の場合と同様、強誘電材料にはそのドメイン内の構造の存在に起因するヒステリシス挙動が見られます。強磁性材料の場合は、D(E)依存性の形状に応じて、«ハード»または«ソフト»な強磁性材料と言うことができます。D(E)ヒステリシスサイクルは主に、残留分極、飽和分極、抗電界によって決まります。

ヒステリシスのモデル化

ヒステリシスのモデル化は繊細な問題で、現在Fluxでは扱われていません。

前の図のグラフに示すように、フィールドに渡される値の関数として可能性のある曲線は無限にあるため、ヒステリシスを正しくモデル化することは困難です。

Fluxの場合

Fluxでは、D(E)の関係は1対1の関係で、Eの各値にはDの1つの値のみが対応し、Dの各値にはEの1つの値のみが対応します。

線形 / 非線形近似

«ソフト»な強磁性材料では、動作域で機能する1つの線形または非線形近似を可視化することができます(下のグラフをご参照ください)。

線形近似

(弱電界)

非線形近似

(アンヒステリシス曲線)