力データコレクション

Fluxでは、特定の計算方法やアプローチに対応して、次の4つのタイプのforce data collectionsを使用できます:
  • 回転機械専用の簡素な投影法は、Maxwellテンソルに基づく計算方法で、回転機械の最も古典的な構成(偏心を使用しないものなど)専用の方法です。これは、回転機械の空隙にある仮想円筒内の力の評価に基づく効率的かつ堅牢な方法で、インポートしたメッシュまたはFluxメッシュ上に力を続けて投影するためのものです。これらの値は最終的に、電気機械のNVH解析のためにOptiStructにエクスポートできます。
  • 一般的な投影法回転機械専用の簡素な投影法を拡張したものと見なすことができます。実際に、前述のアプローチが円筒形の空隙がある回転機械に十分適している場合には、空気または真空領域内の押し出し複合経路、2Dグリッド、または押し出し形状ラインによって定義されるすべての種類のサポート上の力を、これによって計算することができます。さらにこうした力の値は、あらかじめインポートされたメッシュ上に投影され、最終的にはエクスポートされます。物理的構成が適合する場合には(軸方向磁束マシンなど)、3つの空間コンポーネントすべてを持つ可能性もあります。
  • 表面力用の直接法(dFmagS)は、透磁率が異なる2つの材料間の界面での一般的な力の計算方法です。一般的なので、すべてのタイプのフェイスデータサポートに適用できます。
  • 体積力用の直接法(dFLapV)はラプラス力の統合に基づくもので、すべてのタイプのボリュームデータサポートに適用できます。これらの力は磁束密度と電流密度の相互作用によって生成されるので、このアプローチが使用できるのはソリッド導体領域とコイル導体領域のみになります。
表 1. さまざまな力データコレクションのサマリー
力データコレクションのタイプ 計算の量とポイント エクスポートの量とポイント
回転機械専用の簡素な投影法 電気機械の空隙にある仮想円筒上のMaxwellテンソルの計算 データサポートへのMaxwellテンソルの投影
一般的な投影法 空気または真空領域内の押し出し複合経路、2Dグリッド、または押し出し形状ラインによって定義されるすべての種類のサポート上のMaxwellテンソルの計算 データサポートへのMaxwellテンソルの投影(インポートしたメッシュのみ)
表面力用の直接法(dFmagS) データサポート上のdFmagSの計算
体積力用の直接法(dFLapV) データサポート上のdFLapVの計算