体積力用の直接法(dFLapV)
概要
本章では、体積力用の直接法(dFLapV)を使用してインポート / エクスポートのデータコンテキストにおいて力コレクションを作成する方法について説明します。この種のコレクションを使用すると、力密度dFLapVによってボリュームメッシュ上のラプラス力を計算できます。
- アプローチの説明
- この力コレクションの作成
- 制限事項
- 例
アプローチの説明
ラプラス力密度は、dF = J x Bのように、電流密度Jと磁束密度Bの相互作用によって領域内に作成されます。電流密度と磁束密度がゼロではないボリューム領域は次のとおりです:
このコレクションの作成
- データツリーで、Forces data collectionメニューを選択します。
- Forces data collectionの専用GUIで、Direct method for volume forces (dFLapV)を選択します。
- データ収集のためのデータサポートを選択します。
- Collection intervalとして、以下のいずれかを選択します:
- Collect for all the steps of the scenario
- Collect only for the current step
- Collect for a specified interval
- OKをクリックします。
- データツリーで作成したばかりの力データコレクションを右クリックして、Collect dataコマンドを実行します。
例
この例の目的は、図 1に示す電源トランスの巻線内の力を計算することです。
このためにデータ収集のためのサポートを定義します。これはFluxメッシュから作成し、図 1に示すのと同じものになります。つまり、電源トランスの二次巻線を表すコイル導体領域として記述されたボリュームに基づいています。これらのパートには重要な力が作用するので、振動し、耳障りな音を発する可能性があります。
これらの力をデータのエクスポートでOptiStructにエクスポートし、巻線のNVH解析に進むこともできます。