基本的な定義: 磁束、インダクタンスなど
磁束: 定義
輪郭Cで定義され、電流Iが供給されている糸状回路の閉ループがあるとします。
輪郭Cに伴う磁束Φは次のように定義できます。
(1)
ここで:
- は電流Iによって生成された磁束
- はサーフェスのベクトル要素
ストークスの定理によって磁束を次の線積分として記述できます。
ここで:
- は磁気ベクトルポテンシャル(など)
- はラインのベクトル要素
インダクタンス: 定義
輪郭Cで定義され、電流Iが供給されている糸状回路の閉ループが持つインダクタンスは、次の式で定義できます。
これは、次の2つの式のどちらかで表現できます。
自己インダクタンスと相互インダクタンス
2つの糸状回路閉ループiとjが、それぞれ輪郭CiとCjで定義され、それぞれに電流IiとIjが流れているとします。
回路iと回路jの相互インダクタンスは、次の式で定義されます。
ここで、Φijは、電流Iiによって排他的に生成された磁界によって発生して閉ループCjを通る磁束です。
この定義から、閉ループCiの自己インダクタンスは、次のようにi = jの特殊なケースに相当します。