周波数の影響: メッシュ
概要
前項で説明した解析式と準解析式を利用することで、PEEC法では、長方形断面を持つ導体のボリュームセグメントの部分インダクタンスを算定できます。この手法のベースとなるのは、電流密度が導体断面全体にわたって均一であるという仮定です。
この仮定は、表皮効果と近接効果を無視できない構造と動作条件に対しては、常に有効とは限りません。
これらの効果を考慮するには、導体の断面を離散化する必要があります。本項では、メッシュの概念について説明します。
さらにこの技法は、PEEC法を任意の断面を持つ直線的な導体に適用する可能性を切り開きます。ただしそのための条件として、この断面が導体の検討対象パートに沿って変化しないこと、および電流方向に対して垂直であることが必要です。
参考文献
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E. Clavel, J.-L. Schanen, J. Roudet
"Modelling Connections"
IEEE ICEAA'95, Turin, 12-15 Sept. 95, pp. 89-92
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J.-L. Schanen, E. Clavel, J. Roudet
"Modelling of a low inductive connection: the planar busbar structure."
IEEE IAS'94, Denver, 3-6 Oct. 94, pp. 1246-1250