磁気材料の考慮

概要

本項では、強磁性材料を考慮するためのPEEC法の拡張について説明します。この新しい方法は、一般に‘µPEEC’と呼ばれています。

本項では、磁気材料、アンペア電流式による磁気材料のモデル化、およびPEEC等価回路に適用される変更について説明します。

動機

PEECによる部分的な回路要素(R、L、M)の計算は、磁気ベクトルポテンシャルAと、そのモデル化される導体のボリュームへの統合の概念に基づきます。ただし、この統合は、すべての空間で透磁率µが均質で、導体の周りにデフォルトで空気が存在する状態で真空透磁率µ0が与えられている場合にのみ可能です。

一方、パワーエレクトロニクスでは、機器に強磁性パートが含まれる可能性があり、設計プロセスを通してこの挙動を考慮する必要があります。

参考文献

この手法µPEECの追加情報については、次のドキュメントをご参照ください:

  • J.-P. Keradec, E. Clavel, J.-P. Gonnet, V. Mazauric

    "Introducing linear magnetic materials in PEEC simulations.Principles, academic and industrial applications"

    2005 Industry Applications Conference, Vol. 3, pp. 2236 - 2240

  • J.-P. Gonnet

    "Optimisation des canalisations électriques et des armoires de distribution",

    UJF PhD Thesis, Grenoble, June 9, 2005 (in French)

内容