例1: 一連のメッシュラインの自動作成

目的

本項の目的は、一連のメッシュラインを自動的に作成するコマンドファイルの作成方法を簡単な例で示すことにあります。

例の説明

コマンドファイルを使用すると、要素1~8からなる8本の算術タイプMesh linesA1~A8を、さまざまなFluxプロジェクト(2D/3D)向けとして作成できます。

プロセス

このプロセスには以下の段階があります:

段階 説明 コンテキスト
1 *.pyファイルにメッシュラインの作成シーケンスを保存する Flux
2 PyFlux言語を使用して既存のコマンドファイルを変更する テキストエディター
3 このコマンドファイルを実行してその動作をテストする Flux

段階1

コマンドファイルにMesh Lineの作成シーケンスを保存するには:

ステップ 動作
1

次の手順でFluxプロジェクトから新しいコマンドファイルを作成します:

  • ProjectメニューでCommand fileをポイントし、

    Newをクリックします。

  • ダイアログボックスで、ファイル名としてCreateMeshLine.pyを入力します。
2

次の手順でメッシュラインを作成します:

  • データツリーでMesh Lineをダブルクリックします。
  • New Mesh lineダイアログボックスで次のように入力します。

  • OKをクリックします。
  • 新しいダイアログボックスでCancelをクリックします。
3

次の手順でコマンドファイルを保存して閉じます:

  • ProjectメニューでCommand fileをポイントし、Closeをクリックします。

段階1: ファイルの説明

シーケンスを保存したコマンドファイルCreateMeshLine.pyを以下に示します。

要素 関数
#! Preflu3D 9.33
このファイルを保存した実行可能プログラムの指定(#! シンボル)
MeshLineArithmetic
   (name=A1,
   color=Color['White'],
   number=1)

Fluxコマンドの次の特徴を持つMesh Lineの作成:

  • 名前: A1
  • 色: 白
  • 番号: 1

ステージ2

PyFlux構文を使用して上記のコマンドファイルを変更するには:

ステップ 動作
1 forループと変数を使用して、コマンドファイルCreateMeshLine.pyを再作成する
2 ファイルを保存する

ステージ2: ファイルの説明

新しい命令を記述したコマンドファイルCreateMeshLine.pyを以下に示します。

要素 関数
#! Preflu2D 10.3
#! Preflu3D 10.3

このファイルを実行可能な2つのプログラムの指定

(Flux 2Dでこのコマンドファイルを使用するために、Preflu2Dプログラムが追加されています)

for i in range(8) :
シーケンスの値0~7を使用して反復するforループの実行
name ='A'+ str(i+1)

連続した値を取得して

A1~A8の文字列とした変数名の作成

(str()メソッドは数値型を文字列型に変換します)

MeshLineArithmetic
   (name=name,
   color=Color[i+1],
   number=i+1)

次の特徴を持つ一連のMesh linesの作成:

  • 名前=A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8
  • 色: 黒、白、黄色、青、空色、マゼンタ色、赤、緑
  • 番号: 1、2、3、4、5、6、7、8

段階3

Fluxプロジェクトから、次の手順でこのコマンドファイルを実行します:

  • ProjectメニューでCommand fileをポイントし、Run a python fileをクリックします。
  • ダイアログボックスで、ファイル名CreateMeshLine.pyを選択します。

段階3: 最終結果

このコマンドファイルを実行すると、次のように現在のFluxプロジェクトに8本のメッシュラインエンティティA1=1、A2=2、…、A8=8が用意されます。