例2: 解析を実行できるように一連のFluxプロジェクトを自動的に準備する方法
目的
ここでの目的は、パラメータ化デバイスの3種類の固有な設定を検討することです。
例の説明
このスタディ対象デバイスは、6つのパラメータX1、Y1、X2、Y2、X3、Y3で定義した簡潔な幾何学的図形(四辺形)です。
このコマンドファイルを使用して、2DでさまざまなFluxプロジェクトを作成できます。
プロセス
このプロセスには以下の段階があります:
段階 | 説明 | コンテキスト |
---|---|---|
1 | 基本形状を設定したFluxプロジェクトを準備する | Flux |
2 | メッシュ再構築による形状変更のシーケンスをコマンドファイルに保存する | Flux |
3 | PyFlux言語を使用して既存のコマンドファイルを変更する | テキストエディター |
4 | このコマンドファイルを実行してその動作をテストする | Flux |
段階1
変更の適用対象とする基本的な幾何学的図形を構築するには、次の手順を実行します:
ステップ | 動作 |
---|---|
1 | 新しいFluxプロジェクトを開きます。 |
2 |
次の手順で形状を構築します:
|
3 |
次の手順でデバイスをメッシュ化します:
|
4 | 名前をBASE.FLUとしてプロジェクトを保存します。 |
ステージ1: 最終結果
プロジェクトBASE.FLUには以下の要素があります:
- 6つのパラメータ
- 4つのポイント(3つはパラメータ化)
- 4つのライン(線分)
- 1つのメッシュ化フェイス
ステージ2
コマンドファイルに変更のシーケンスを保存するには:
ステップ | 動作 |
---|---|
1 | コマンドファイルModifParam.pyを作成します。 |
2 |
次の手順で変更のアクションを実行します:
|
3 | コマンドファイルを閉じます。 |
ステージ2: 最終結果
シーケンスを保存したコマンドファイルModifParam.pyを以下に示します。
ステージ3
PyFlux構文を使用して上記のコマンドファイルを変更するには:
ステップ | 動作 |
---|---|
1 | 基本のプロジェクトBASE.FLUからそのパラメータ群に対応するFluxプロジェクトを自動的に作成する関数を、PyFlux言語で記述します。 |
2 | 3つの必要なケースを作成するために上記の関数を呼び出す処理を記述します。 |
3 | コマンドファイルを保存します。 |
ステージ3: ファイルの説明
modify()関数を記述したコマンドファイルModifyParam.pyとmodify()関数の呼び出しを以下に示します。
要素 | 関数 |
---|---|
|
実行可能プログラムの指定 |
: |
入力として7つのパラメータを取るmodify()関数の定義 (形状パラメータX1、Y1、X2、Y2、X3、Y3を定義する6つの数値とプロジェクトの名前を定義する1つの文字列) |
|
メッシュの削除 |
|
形状パラメータの変更 (X1に値VX1を取得し、str()メソッドで文字列に変換。 他のパラメータについても同様に実行) |
|
フェイスのメッシュ化 |
|
入力パラメータのケースで定義した名前でプロジェクトを保存 |
|
最初のケースを構築するために上記関数を呼び出し … |
ステージ4
コマンドファイルを実行します。
ステージ4: 最終結果
コマンドファイルを実行すると、作業ディレクトリに4つのFluxプロジェクトが作成されます。これらの特徴を下の表に示します。
BASE.FLU | CASE1.FLU | CASE2.FLU | CASE3.FLU |
---|---|---|---|
P1:(0, 0) | P1:(0, 0) | P1:(0, 0) | P1:(0, 0) |
P2:(20, 0) | P2:(10, 0) | P2:(10, 0) | P2:(10, 0) |
P3:(0, 10) | P3:(0, 10) | P3:(10, 10) | P3:(0, 10) |
P4:(20, 10) | P4:(20, 10) | P4:(20, 10) | P4:(15, 5) |