例: Steady state AC Magneticアプリケーションでの流束密度
概要
Steady state AC Magneticアプリケーションで扱う流束密度(B)は複素ベクトルです。
流束密度の計算
これは次のように計算できます:
-
流束密度ModV(B)のベクトルの絶対値(複素スカラー):
位相ωt=0°:ModV (Inst(B,0) = ModV(Real(B))
位相ωt=90°:ModV (Inst(B,90) = ModV(Imag(B))
-
流束密度の複素絶対値:
ModC(B)は実数ベクトル
-
流束密度の一般的な絶対値:
Mod(B) = ModV(ModC(B)は実数スカラー
絶対値関数の物理的意味
Flux結果と測定結果を比較するには、次の方法のいずれかを使用します:
方法1:
流束密度を3つの主方向X、Y、Zで測定します。結果は、3つの成分Bx、By、Bzで定義したベクトルです。
- FluxのModC(B)式は、Bx、By、Bzを成分とする実数ベクトルを返します。
- 式ModV(ModC(B))は、実数スカラーを返します。これは、上記の結果の絶対値であり、流束密度のピーク値です。
方法2:
指定した方向の流束密度を測定します。
Flux式のMod(B*Vec3(i, j, k))とModC(B*Vec3(i, j, k))は、流束密度のピーク値である実数スカラーを返します。
(Vec3(i,j,k)は、測定方向を指定する単位ベクトルです)
例:
OX軸方向で測定すると、式ModC(B*Vec3(1, 0, 0))はOX方向流束密度のピーク値を返します。