空間サポート

説明

結果のポスト処理の空間サポートとは、有用な量の計算と可視化に使用するメッシュ化した表示領域です。

各種空間サポート

Fluxポストプロセッサを使用しているときに容易に扱うことができる空間サポートを次の表に示します。また、その詳細について以降で説明します。

タイプ サポート 説明 メッシュ
ポイント 計算ポイント 計算ドメインの任意のポイント -
ライン 経路 直線(線分)部分または曲線(円弧)部分で構成 ユーザー定義の離散化(等間隔に配置したポイント)
サーフェス フェイスおよびフェイス領域 既存の形状記述 既存のメッシュ
切断面 スタディドメインを切断する平面部(IBを除く) 既存のメッシュに基づいて実現したメッシュ
2Dグリッド 矩形、円環形、円筒形、または球形の各サーフェスのサポート ユーザー定義の離散化(等間隔のポイントで構成したグリッド)
体積 ボリュームおよびボリューム領域 既存の形状記述 既存のメッシュ
3Dグリッド 平行六面体、円筒形、または球形の各ボリュームのサポート ユーザー定義の離散化(等間隔のポイントで構成したグリッド)

ポイントサポート

スタディドメインの任意のポイントをポイントサポートとすることができます。Fluxでは、スタディドメインにある任意のポイントを固有のポイントサポートとして使用できます。このタイプのポイントと形状のポイントを区別するために、種別指定計算ポイントを使用します。

ラインサポート

ラインサポートは、スタディドメインでのラインの組み合わせです。Fluxでは、ラインを直線タイプ(線分)または曲線タイプ(円弧)のどちらかにすることができます。また、パラメトリック方程式の使用や形状ラインの選択によってラインを定義することもできます。これを、マルチセクション経路と呼びます。

経路の離散化はユーザー定義の離散化であり、計算ポイントはライン上に等間隔で配置されます。

切断面

切断面は、スタディドメインを切断するユーザー指定の平面部です。

切断面のメッシュはサーフェスメッシュであり、切断面とボリューム要素のエッジとの交差に相当します。

註:切断面の作成時には、計算ドメインのさまざまな領域間の境界線に従う固有の内部エンティティ(フェイス、ライン、ポイント)が生成されます。これらのエンティティは、交差する領域の属性(定式化、色、可視性など)を取ることから、切断面の可視化を提供します。これらのエンティティはデータベースに保存されます。切断面のメッシュはデータベースに保存されません。

切断面はスタディドメインの境界で終了し、無限ボックスを超えた範囲に及ぶことはありません。

2Dグリッド

2Dグリッドは、矩形、円環形、円筒形、または球形のサーフェスポスト処理のサポートであり、形状とメッシュからは独立しています。

2Dグリッドの離散化はユーザー定義の離散化であり、ポスト処理したサポートのサーフェス上に計算ポイントが等間隔で配置されています。

3Dグリッド

3Dグリッドは、平行六面体、円筒形、または球形のボリュームポスト処理のサポートであり、形状とメッシュからは独立しています。

3Dグリッドの離散化はユーザー定義の離散化であり、このサポートのボリューム内部に計算ポイントが等間隔で配置されています。