有限要素ドメインと電気回路とのリンク: 形状端子と電気端子の概念
留意事項
磁界と回路との連成は、より線コイル導体またはソリッド導体を使用して実現します。
この連成では、これらの導体を次のように2回表現します:
- 電気回路での1回の表現:
- より線コイル導体タイプのコンポーネント
- ソリッド導体タイプのコンポーネント
- 有限要素(FE)ドメインでの1回の表現:
- コイル導体タイプまたは非メッシュ化コイルタイプの領域
- ソリッド導体タイプの領域
形状端子
有限要素ドメインでは、ボリューム領域によって導体を表現します。
導体の終端は電流供給部に相当し、形状端子と呼ばれます。
例:
REG_B1導体とREG_M2導体の形状端子は、次の図に示す入力フェイスと出力フェイスです。
形状端子の名前:Fluxでは、形状端子に名前はありません。
電気端子
電気回路では、導体を電気コンポーネントで表現します。
導体の終端は電流供給部に相当し、電気端子と呼ばれます。
例:
B1導体とM2導体の電気端子は、次の図に示す各端子です。
電気端子の名前:
- コイル導体:NAME_REG_VOL_INPUT / NAME_REG_VOL_OUTPUT
- ソリッド導体:NAME_COMPONENT_PT00i(PT00i = i番目の等電位ポイント)
リンク
有限要素ドメインの領域を、電気回路でそれに相当するコンポーネントにリンクする必要があります。
このリンクは、次の表に示すように多対一の関係です。複数の領域を1つのコンポーネントにリンクできます(その逆方向のリンクは不可能です)。
有限要素ドメイン | 電気回路 | |
---|---|---|
ボリューム領域 | FE連成コンポーネント | |
コイル導体 非メッシュ化コイル |
より線コイル導体 | |
ソリッド導体 | ソリッド導体 |
コイル導体のリンク
コイル導体は、次に示すように、領域とコンポーネントおよび形状端子と電気端子の2段階でリンク()します。
実際の操作は次の2つです。
- REG_B1領域へのB1コンポーネントのリンク
- REG_B1ボリューム領域の方向の指定(入 / 出力端子の定義)
ボリューム領域の方向を指定することによってREG_B1_INPUTとREG_B1_OUTPUTの端子を定義し、回路での各コンポーネントの方向を指定できます。
定義上、入力の形状端子は、四角形の記号で示された電気端子に相当します。
ソリッド導体のリンク
ソリッド導体は、次のように、形状端子と電気端子との1段階のみでリンク()します。
実際には、Fluxプロジェクトに回路をインポートするときに電気端子が自動的に作成されます。したがって、次の操作を実行します:
- M2コンポーネント(M2_PT002_1、M2_PT001)の各電気端子に相当する形状端子を定義します。