センサーの概念
概要
時間依存スタディやパラメトリック解析では、結果のポスト処理を次のいずれかの方法で実行できます：
- 解析プロセスステップのいずれかを使用（選択した1つの解が対象）
- 解析プロセスステップのアセンブリ全体を使用（一連の解が対象）
利点
一連の解を得るためのポスト処理解析によって、I/Oパラメータの関数として量を解析することが可能になります。
たとえば、一連の解を得るためのポスト処理解析によって、次のことが可能になります：
- 空隙寸法の関数として空隙の中心での磁界の曲線をプロットする
- 空隙寸法と磁気回路の透磁率の関数としてある部分に作用する力をリリーフモードでプロットする
センサーの概念
一連の解を得るためのポスト処理解析を実行するには、時間依存スタディやパラメトリック解析でユーザーが調べようとしている量の“測定”や“計算”を行うことができる“仮想センサー”を定義する必要があります。
センサーは、次のいずれかが可能な変動解析の可変量です：
- 局所量（あるポイントにおける磁界、フェイスを貫く磁束など）の測定
- 全体量（ある部分に作用している力やトルク、エネルギーなど）の計算
局所量と全体量
センサーによって計算できる局所量と全体量は、ポスト処理で使用できるすべての局所量と全体量です。これらは磁気、電気、熱などのアプリケーションに依存しています（各アプリケーションについて説明しているボリューム3をご参照ください）。
空間センサー
空間センサーでは、サポートと式が組み合わせられます。
- このサポートは、ポイント、ライン、サーフェス、ボリュームのいずれかのタイプにするか、計算ドメイン全体にまたがったサポートにすることができます。
- この式には、一連の空間量、関数、演算子を含めることができます。
全体センサー
全体センサーでも、サポートと式が関連付けられます。
- このサポートは、ポイント、ライン、サーフェス、ボリュームのいずれかのタイプにするか、計算ドメイン全体にまたがったサポートにすることができます。
- この式は事前定義されます（力、トルク、エネルギー、損失など）。
注意
Fluxセンサーは、解析プロセスの解ごとに単一の値を“測定”します。
これは、以下を“測定”することもできます：
- ポイント上の磁束密度の絶対値
- サーフェス上の磁束密度の積分
ただし、以下を“測定”することはできません：
- ラインに沿った複数ポイントにおける磁束密度の値