伝播と押し出しの概念

概要

形状の記述を容易にするため、さまざまな自動構築ツールが提示されています。これらにより、反復的な形状パターンを複製したり、対称的な構造をすばやく構築することができます。

Fluxの用語を使用して、propagation(伝播)またはextrusion(押し出し)による構築について説明します。これらの概念について以下で説明します。

伝播と押し出し: 定義

基本的には、作成済みのオブジェクト(ポイント、ライン、フェイス)に基づき、変換を使用して新しいオブジェクトを自動的生成します。変換とは、並進、回転、アフィニティタイプの形状関数です。

用語のレベルで言えば、作成されたオブジェクト(イメージ)が基本オブジェクト(ソース)に接続されていない場合に伝播という用語が使用され、これらのオブジェクト同士が接続要素によって接続されている場合に押し出しという用語が使用されます。接続要素は、直線タイプでも曲線タイプでもかまいません(線分または円弧)。

これらの概念を次の例に示します。

次の図で、ベクトル並進タイプの変換を使用して、長方形の基本フェイスが伝播 / 押し出しされています。

  • propagationでは、2つの新しい長方形が自動的に作成されます(4つのポイントと4つのライン)。
  • 直線的なextrusionでは、2つの新しい長方形(4つのポイントと4つのライン)と8つの接続要素(8つの直線)が自動的に作成されます。