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応答

概要

Fluxのデータツリーで、Solver > Optimization > Responsesノードを使用して、Fluxによって実行される解析プロセスで最適化される物理量を定義できます。応答の簡単なリストを以下に示します:
表 1. Fluxで使用できるすべての応答をまとめた表
最適化する物理量 計算エンティティ
メカニカルセット上のトルク(仮想仕事法) Tm=dWmdθ
  • dWm: 磁気エネルギーの変化
  • dθ: 軸の周囲の節点の仮想変位
メカニカルセット上
メカニカルセット上のトルクリップル(仮想仕事法) T=(Tmax - TminTmean)*100
  • Tmax:トルクの最大値
  • Tmin:トルクの最小値
  • Tmean:トルクの平均値
メカニカルセット上
フェイス領域の力(仮想仕事法) Fx=dWmdx
  • dWm: 磁気エネルギーの変化
  • dx: 軸に沿った節点の仮想変位
フェイス領域上
選択したコイルの束の合計  φ= ni=1φi=L ni=1NSi Az dS 
  • n:選択したコイルの数
  • L:ドメインの深度
  • Nsi:関連するコイルの巻き機能
  • Az:Z方向の磁気ベクトルポテンシャル
1つまたは複数のコイル導体コンポーネント上
ラインを貫く磁束 φ=L (Az(n1)-Az(n2))
  • L:ドメインの深度
  • Az:Z方向の磁気ベクトルポテンシャル
  • 磁束が計算されるライン端の節点n1およびn2
ライン上
2Dフェイスのボリューム   フェイス上
経路上で計算される力(Maxwellテンソル) Fm=LB2n  B2tμ0 dl
  • L:ドメインの深度
  • Bn:法線方向磁束密度
  • Bt:接線方向磁束密度
  • µ0:空気透磁率
Maxwellテンソルの手法に基づき、この方法では鉄片の前面に経路が必要(アクチュエーターのプランジャー、固定子歯など)。
重要: この方法は空気または真空領域内の経路に沿う場合のみ有効。
経路上で計算されるトルク(Maxwellテンソル) Tm=Lp R Bn Btμ0 dl
  • L:ドメインの深度
  • p:周期性の数
  • R:経路の半径
  • Bn:法線方向磁束密度
  • Bt:接線方向磁束密度
  • µ0:空気透磁率
Maxwellテンソルの手法に基づき、この方法では回転機械の空隙内にも経路が必要。この経路はFluxによって自動計算される。
経路上で計算されるトルクリップル(Maxwellテンソル) T=(Tmax - TminTmean)*100
  • Tmax:トルクの最大値
  • Tmin:トルクの最小値
  • Tmean:トルクの平均値
前述のトルク計算に基づき、この方法では回転機械の空隙内にも経路が必要。この経路はFluxによって自動計算される。