PyFlux言語の構文

PyFluxとは

PyFluxはFlux固有の言語で、次のように定義できます:
PyFlux =

Pythonプログラミング言語 +

Fluxコマンド言語

したがってPyFluxは、Fluxコマンドの追加先となるPythonのオーバーロードです。

PyFluxの構文

PyFluxの構文は以下に基づいています:

FluxエンティティとPyFluxオブジェクト

PyFluxは、オブジェクト指向のプログラミング言語です。それぞれのFluxタイプエンティティに対して1つのPyFluxタイプ(クラス)が存在します。FluxエンティティはPyFluxオブジェクト(インスタンス)です。オブジェクトの構造は、属性と呼ばれるフィールドによって定義されます。これらの属性は、一連のメソッドを有しています。これらのメソッドによって、そのオブジェクトのインターフェースが形成されます。

各PyFluxタイプは複数のサブタイプを持つことができます。これらのサブタイプは親タイプから属性とメソッドを継承します。サブタイプは、補足的な属性とメソッドによって親タイプと区別されます。

例:Pointタイプ

PyFlux言語のFluxエンティティの構造をPointエンティティの例を通じて示します。

Fluxエンティティ / PyFluxタイプ

Fluxタイプエンティティとそれに対応するPyFluxタイプのいくつかの例を次の表に示します。

Fluxタイプエンティティ PyFluxタイプ
ドメインタイプ DomainType
無限ボックス InfiniteBox
周期性 Periodicity
対称性 Symmetry
座標系 CoordSys
変換 Transf
ライン ライン
ポイント領域 RegionPoint
ライン領域 RegionLine
フェイス領域 RegionFace
メッシュポイント MeshPoint
メッシュライン MeshLine
メッシュジェネレーター MeshGenerator

他のPyFluxタイプ

基本的なデータ型に対応するPyFluxタイプを次の表に示します。

基本的なデータ型 PyFluxタイプ
整数 I04
実数 R08
文字列 C80
   
ファイル ファイル