HyperMesh(およびOptiStruct)のメッシュのエクスポートワークフロー

概要

本項では、HyperMesh(V14.0)でNastranファイルにメッシュをエクスポートする手順を示します。

前置き

ワークフローの詳細を説明する前に、初めてHyperMeshを使用する際に役立つ情報を示します:

  • グラフィック領域内の形状を移動するには、常にCtrlキーを押す必要があります。並進移動するには、右クリックを使用します。回転移動するには、一度クリックして回転中心を定義してから、クリックしたままマウスを移動します。
  • オブジェクト(フェイスやソリッドなど)を選択するには、各オブジェクトをクリックします。オブジェクトを選択解除するには、各オブジェクトを右クリックします。
  • 形状とメッシュの透明度は、次のアイコンで管理されます:

ヘルプを開くには、«F1»キーを押します。ヘルプのアクティブなコマンドに関するページが開かれます。

ワークフロー

次の表に、HyperMeshにおける、名目のみのシナリオの実行手順を示します(CADファイルからインポートした形状、空気ボックスの作成など):

注: このワークフローでは、多少のHyperMeshスキルが必要です。
ステージ 説明
1 HyperMesh > HyperMesh Desktopの順に開きます。  
2 «user Profiles»ウィンドウで«Nastran»または«OptiStruct»フォーマットを選択し、ボックスを確定します。
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形状CADファイルをインポートします。

→ インポートすると、コンポーネントが«Model»タブに表示されます。

各コンポーネント(形状およびメッシュ)の可視性を操作できます。

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互いに接触しているオブジェクトのアセンブリに、整合したメッシュを適用します:

Geometry > Edit > Solids > Boolean

  • advancedのカテゴリで、operationとして«A+B»(すべてのパートを保持)を選択します。
  • combine throughとして«none»を選択します。
  • «A»でソリッドを選択し、«B»で別の(接触する)ソリッドを選択します。
  • «calculate»をクリックします。
  • «return»をクリックします。

→ 接触するフェイスが黄色になります。

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サーフェスメッシュを作成します:

Mesh > Create > 2D Automesh

  • メッシュするすべてのサーフェスを選択します(すべてをメッシュするには、«surfs»をクリックし、«all»をクリックします)。
  • «element size»を定義します(必要であれば、形状の2点間の距離を測定します)。
  • 要素の形状を選択します(三角形や四角形など)。
  • メッシュの次数を選択します(1次または2次)。
  • その他(必要に応じてその他のパラメータを定義します)。
  • «mesh»をクリックしてメッシュします。
  • «return»をクリックします。
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HyperMeshまたはFluxでは、空気ボックスを作成することができます。

HyperMeshで空気ボックスを作成する場合:

  • 空気ボックス用の新しいコンポーネントを作成します(«model»タブで«component»を右クリックし、«create»または«duplicate»をクリックします)。
  • ボックスを作成します:

    Geometry > Create > Solids > Block

  • «base node »をクリックします。
  • 3つの頂点の座標を入力します。
  • «return»をクリックします。
  • «create»をクリックします。

ボックスが前に作成したコンポーネントに自動的に割り当てられます。

 
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(前のステップで)HyperMeshで空気ボックスを作成した場合:

空気ボックスのボリュームメッシュを正しく管理するには、分離のブール演算を適用する必要があります:

Geometry > Edit > Solids > Boolean

  • simple (combine all)にあるoperationとして«{A-B,B}»を選択します。
  • Aでボックスを選択し、Bでデバイス形状を選択します。
  • «calculate»をクリックします。
  • «return»をクリックします。
 
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ボリューム内をメッシュします:

Mesh > Create > Tetra Mesh

  • すべてのソリッドを選択します。
  • 2Dおよび3Dでの要素タイプを選択します。
  • オプション« Elems to Surf/Solid Comp»を選択して、コンポーネントメッシュをコンポーネントに割り当てます。
  • 要素サイズ値を定義します。
  • «mesh»をクリックします。
  • «return»をクリックします。
 
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プロパティを作成し、各コンポーネントに割り当てます:

Properties > Create > Properties

  • コマンド«properties»をクリックし、プロパティを作成します。この操作を繰り返し、コンポーネントごとに1つのプロパティを作成します。
  • 各コンポーネントにプロパティを割り当てます。それには、データツリーでコンポーネントを選択し、下のウィンドウでプロパティを選択します。

この操作により、Fluxへのインポート時にボリュームを特定できます。

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Nastran(.bdfなど)またはOptiStruct(.fem)ファイルにメッシュをエクスポートします:

File > Export > Solver deck