2022

2022

/EBCS/INLET

ブロックフォーマットのキーワード /MAT/LAW151と共に使用される流入基本境界条件を定義します。

フォーマット

(1)	(2)	(3)	(4)	(5)	(6)	(7)	(8)	(9)	(10)
/EBCS/INLET/`form`/`ebcs_ID`/`unit_ID`
`ebcs_title`
`surf_ID`	`vel_flag`
`fct_ID`_vx	`Fscale`_vx		`fct_ID`_vy	`Fscale`_vy		`fct_ID`_vz	`Fscale`_vz
`fct_ID`_vf1	`Fscale`_vf1		`fct_ID`_rho1	`Fscale`_rho1		`fct_ID`_{p_e1}	`Fscale`_{p_e1}
同様	同様		同様	同様		同様	同様
`fct_ID`_vfN	`Fscale`_vfN		`fct_ID`_rhoN	`Fscale`_rhoN		`fct_ID`_{p_eN}	`Fscale`_{p_eN}

定義

フィールド	内容	SI 単位の例
`form`	INLET境界条件の定式化 VE 右記を用いて密度とエネルギーを入力； `fct_ID`_{p_e}および`Fscale`_{p_e} VP `fct_ID`_{p_e}および`Fscale`を用いて密度と圧力を入力 _{p_e}
`ebcs_ID`	基本境界条件の識別子（整数、最大10桁）
`unit_ID`	単位識別子（整数、最大10桁）
`ebcs_title`	基本境界条件のタイトル（文字、最大100文字）
`surf_ID`	サーフェス識別子（整数）
`vel_flag`	INLET境界の速度タイプ = 0（デフォルト） `fct_ID`_vxおよび`Fscale`_vxに法線速度を入力 =1 速度の3成分を入力（整数）
`fct_ID`_vx	`vel_flag` =0の場合、関数 $f_{V X} (t)$ の識別子は法線速度。 `vel_flag` =1の場合、関数 $f_{V X} (t)$ の識別子はX速度。 =-1 速度は、他の定義された入力に基づき補間されます。 =0 $V_{X} = F s c a l e_{V X}$ 。 = n $V_{X} = F s c a l e_{V X} \cdot f_{V X} (t)$ 。（整数）
`Fscale`_vx	`vel_flag` =0の場合、法線速度スケールファクター。 `vel_flag` =1の場合、X速度スケールファクター。デフォルト = 0.0（実数）	$[\frac{m}{s}]$
`fct_ID`_vy	Y速度の関数 $f_{V Y} (t)$ 識別子。 =-1 速度は、他の定義された入力に基づき補間されます。 =0 $V_{Y} = F s c a l e_{V Y}$ 。 = n $V_{Y} = F s c a l e_{V Y} \cdot f_{V Y} (t)$ 。（整数）
`Fscale`_vy	Y速度スケールファクターデフォルト = 0（実数）	$[\frac{m}{s}]$
`fct_ID`_vz	Z速度の関数 $f_{V Z} (t)$ の識別子 =-1 速度は、他の定義された入力に基づき補間されます。 =0 $V_{Z} = F s c a l e_{V Z}$ 。 = n $V_{Z} = F s c a l e_{V Z} \cdot f_{V Z} (t)$ 。（整数）
`Fscale`_vz	Z速度スケールファクターデフォルト = 0（実数）	$[\frac{m}{s}]$

各/MAT/LAW151サブ材料1からNまでについて、以下の行を繰り返します

フィールド	内容	SI 単位の例
`fct_ID`_vf1	体積率の関数 $f_{v f} (t)$ の識別子 =-1 体積率は、他の定義された入力に基づき補間されます。 =0 $V o l u m e F r a c t i o n = F s c a l e_{v f}$ 。 = n $V o l u m e f r a c t i o n = F s c a l e_{v f} \cdot f_{v f} (t)$ 。（整数）
`Fscale`_vf1	アルファスケールファクターデフォルト = 0（実数）
`fct_ID`_rho1	密度の関数 $f_{r h o} (t)$ の識別子 =-1 密度は、他の定義された入力に基づき補間されます。 =0 $ρ = F s c a l e_{r h o}$ 。 = n $ρ = F s c a l e_{r h o} \cdot f_{r h o} (t)$ 。（整数）
`Fscale`_rho1	密度スケールファクターデフォルト = 0（実数）	$[\frac{kg}{m^{3}}]$
`fct_ID`_{p_e1}	`form` =VEの場合、エネルギーの関数識別子 $f_{p_e} (t)$ 。 `form` =VPの場合、圧力の関数識別子 $f_{p_e} (t)$ . =-1 PまたはEは、他の定義された入力に基づき補間されます。 =0 $P or E = F s c a l e_{p_e}$ 。 = n $P or E = F s c a l e_{p_e} \cdot f_{p_e} (t)$ 。（整数）
`Fscale`_{p_e1}	`form` =VEの場合、エネルギースケールファクター `form` =VPの場合、圧力スケールファクターデフォルト = 0（実数）	$[\frac{m}{s}]$

コメント

入力が汎用的な場合、事前の仮定は実行されていませんでした。そのため、基本境界がALEの一般仮定と一致していること（式が閉じていること）をユーザーが確認しなければならないという問題がありました。
密度、圧力、エネルギーは、スケールファクターと時間関数に従って設定されます。関数の番号が0である場合、スケールファクター入力は、密度、圧力またはエネルギーに与えられる定数として使用されます。
INLET境界条件は、/MAT/LAW151と適合性を有します。体積率、密度および圧力（定式化VPまたはVEに依存）についての流入関数は、/MAT/LAW151カード内に存在する各フェーズについて与えられなくてはなりません。
体積率、速度、密度、圧力またはエネルギーを定義する関数のIDが-1に等しいと、対応する物理量はドメイン（ゼロ法線微分）の内側から補間されます。