ベアリング参照サーフェスの設定

BRSツールを使用して、ベアリング参照サーフェスを選択します。

ベアリングは、加工対象物が最終目的の形状を取る、押出ダイス内の最後の接触ポイントです。ベアリング領域は、ダイス内での金属のフローを制御する、押出ダイスの重要なパートです。ベアリングの目的は、プロファイルのすべての部分が、均一な速度でダイスから出てくるようにし、出口でのたわみを最小限に抑えることです。


均一な出口速度でたわみを最小限に抑えるには、次に示すように、ベアリング領域をチョーク、ストレートベアリング、リリーフと呼ばれる3つのセグメントとしてモデル化します。


複雑なモデルになると、チョークやリリーフを含むベアリングのメッシングは面倒なプロセスであり、ほとんどの場合、自動メッシュではメッシュできません。その代わりとして、HyperXtrudeソルバーには、ダイス形状でベアリング参照サーフェスを使用し、チョークやリリーフを扱うオプションが用意されています。

ベアリング参照サーフェスは、ベアリング領域を表すツール形状上のサーフェスです。


解析法:

  • ダイス形状からベアリング参照サーフェスを抽出します。

  • チョーク / リリーフのないドラッグメッシュを使用し、ベアリングソリッドをメッシュします。

  • 参照サーフェスの2Dメッシュを使用して、チョーク角度を決定し、摩擦を見積もります。

ベアリング参照サーフェスの作成

BRSツールを使用して、ベアリング参照サーフェスを選択します。

  1. Extrusionリボンをクリックします。
  2. BRSツールをクリックします。

  3. Inspire Extrudeにより、ツール形状上のすべてのベアリング参照サーフェスが自動的に検出されます。
    自動検出されたサーフェスは赤色で表示されます。
  4. Ctrlを押し、モデル上のサーフェスをクリックして選択と選択解除を切り替えることで、サーフェスを追加または削除します。
    Ctrlを押してドラッグし、ボックスを描いてサーフェスグループを選択解除します。これらは他の層の背後に隠れていても選択解除されます。
    別のサーフェスの背後にある単一のサーフェスを選択解除するには、まずその前面のサーフェスを選択してHを押し、これを非表示にします。
    Note: Hを押すと、最後に選択したサーフェスの表示と非表示が切り替わります。Sを押すと、非表示のすべてのサーフェスが表示されます。
  5. チェックマークを右クリックして、マウスで移動して終了するか、または右ダブルクリックします。