キャンベル線図

回転体動力学システムでは、流体軸受け内の流体力学的条件または誘起ジャイロ作用によって、固有振動数が回転速度に左右されることがよくあります。これは、キャンベル線図を使って表すことが可能です。

  1. Fileメニューから Open > Plot > Open a time history fileを選択して*.outファイルを読み込みます。
  2. File > Preferencesパネルで、 Enable Unit Scaling にチェックが入っていることを確認します。


    図 1.
  3. Build Plotsパネルに戻り、下の図に示すものと同様の選択を行い、Applyをクリックします。


    図 2.

    このようなプロットが表示されます:



    図 3.
  4. Plotブラウザからすべてのモードを選択し、右クリックして Multiple Curves Math > Campbell Diagramを選択します。


    図 4.
    以下のようなダイアログが表示されます:


    図 5.
  5. Engine Order List欄で、表示したい次数ラインについて固有モードとの交差値を入力します(例えば、1-4)。半次数の入力も可能です。1-4.5と入力した場合、次数は、1, 1.5, 2, 2.5, ...と表示されます。1-4と入力した場合は、整数のみが使用されます。
  6. Note Positionの下で、デフォルトは注釈がAbove Right(右上)で3.0000のオフセットの位置に設定され、注釈テキストに代わって水色のアイコンを表示するよう最小化されます。
  7. Outputの下で、デフォルトは、注釈が交差位置とサマリーテーブルに表示されるよう設定されています。
    ASCII CSV Fileを選択し、情報をCSVファイルに出力する出力場所とファイル名を入力します。
  8. 選択を終えたら、OKをクリックします。
    キャンベル線図プロットとサマリーテーブルが表示されます。右側のサマリーテーブルには、プロット内に表示するようユーザーが選択したモードに関する情報が表示されます。使用される色は、プロット内のモードの色に対応します。


    図 6.


    図 7. CSVファイルの例:
  9. すべての交差が作成され、最小化された注釈の上にマウスカーソルを置くと、それぞれについての情報が表示されます。


    図 8.
  10. X軸の単位にRPMを使用している場合、Campbell Diagramダイアログ内のEngine Order List欄に1-4と入力します。結果は次のようになるはずです:


    図 9.
  11. OptionsパネルでEnable Unit Scalingを選択しなかった場合は、Multiple Curves MathメニューからCampbell Diagramを選択すると、以下のメッセージが表示されます:


    図 10.

    キャンベル線図では、下の赤で囲んだボックスに示すように、単位の矛盾を解決する必要があります。これは、Enable Unit Scalingをオンにしている場合は表示されない点に注意が必要です。



    図 11.