複素結果

一部の解析タイプの結果は、複素数として出されます。

複素数zは、実数部と虚数部から成り、次のように表わすことができます(デカルト形式): z = x + iy
ここで:
  • xzの実数部
  • yzの虚数部

複素数は極形式で次のように表わすこともできます:

ここで:
  • xzの実数部
  • yzの虚数部


複素数は極形式で次のように表わすこともできます:

ここで、

はzの大きさ

また

はzの位相

シヌソイド加振(振動)下のポイントの応答は、次のように表わされます:


ここで、は角速度、tは時間です。HyperViewでは、ωtの増分("angle"と呼ばれる)をAnimation Controlsパネルから選択することができます。

複素結果 - HyperView

複素結果が読み込まれると、HyperViewは自動的にモーダルアニメーションモードに切り替わります。


図 1. 複素結果を含んだContourパネル

モーダルアニメーションモードでは、複素フィルターーを選択できます。

使用可能な複素フィルターは:
mag * cos (ωt- phase)
角度またはωt(単位=度)が変化する応答
mag
複素結果の大きさ(r)
phase
複素数の位相
real
複素数の実数部(x)
imaginary
複素数の虚数部(y)

その他の機能については、Contourパネルで確認できます。

複素ベクトルまたはテンソルのインバリアント

ベクトル(変位の大きさなど)またはテンソル(フォンミーゼスの応力値など)のインバリアントの複素結果は、特定の角度における、その角度での各成分の応答からのみ計算することが可能です。例えば、変位のx、y、z成分の複素応答は:

特定の角度wtについて、変位の大きさは次のように計算されます:

インバリアントの応答は複素数ではない点にご留意ください。これは、特定の角度においてのみ計算が可能です。モーダルアニメーション用にインバリアントが選択されている場合、HyperViewは、各応答ポイントについて別々に、指定されたそれぞれの角度増分における値を計算します。

複素カーブのプロッティング

カーブプロットは、Measureパネルから見ることができます。

ある角度における複素応答のコンター表示

  1. Animation Controlsパネルで、Current angleテキスト欄に希望する角度を入力します。
  2. キーボードのEnterキーを押します。

複素応答のコンターアニメーション表示

  1. Animation Controlsパネルで、Increment byテキスト欄に角度を入力します。
  2. をクリックします。