BatchMesherメッシュコントロール

BatchMeshによるメッシングのためのモデルおよびローカルメッシュコントロール。

注: メッシングジョブを実行するには、少なくとも1つのモデルメッシュコントロールを定義する必要があります。
モデルメッシュコントロールおよびローカルメッシュコントロールを定義するときは、パラメータモードを選択して基準値およびパラメータの生成方法を決定します。BatchMesherメッシュコントロールは、単一のCPUを使用して実行されます。

メッシュの生成時は、ローカルメッシュコントロールが最初に適用され、ターゲット要素サイズが最小のものから最大のものへと適用されます。その後、モデルコントロールが適用されます。

Normal Parameter Mode

既存の一連のファイルを使用して、基準値およびパラメータを生成します。
表 1. パラメータ
パラメータ 説明
Criteria File 基準値を自動的に生成するために使用される、基準値ファイルを指定します。
Parameters File 基準値を自動的に生成するために使用される、パラメータファイルを指定します。
Mesh Connectivity 新しく作成された要素と任意の隣接する既存要素をどのように結合するかを決定します。
Keep
共有する境界エッジ上の既存節点を使用します。
Break
既存の隣接要素を無視し、指定された要素サイズとタイプによってメッシュが作成されます。

Scaled Parameter Mode

既存の一連のファイルをスケーリングすることで、基準値およびパラメータを生成します。このパラメータモードは、最小限の労力でメッシュサイズの変化を評価する必要があるときに役立ちます。
表 2. パラメータ
パラメータ 説明
要素サイズ 基準値およびパラメータのスケーリング時に使用される要素サイズです。
Criteria File 基準値を自動的に生成するために使用される、基準値ファイルを指定します。

“最小サイズ”および“最大サイズ”のしきい値は、要求された要素サイズにベースしきい値を単純に均等スケーリングすることで作成されます。その他すべての基準値は変更されません。

Parameters File 基準値を自動的に生成するために使用される、パラメータファイルを指定します。

寸法のないすべてのパラメータおよびオプションは変更されません。

長さの寸法があるすべてのパラメータは、スケールファクターのターゲットサイズ / 元のサイズを使用して均等にスケーリングされます。
  • Element size
  • 最大薄肉ソリッド板厚(中立面抽出用)
  • サーフェス穴の表: 半径の範囲およびワッシャーの幅、直接指定された場合(半径の断片としてではない)はターゲット半径
  • ソリッド穴の表: 半径の範囲
  • 半径および幅の範囲、最大コーダルディヴィエーション
  • フランジ認識:最大および最小フランジ幅、削除が許可される細長いサーフェス幅の最大幅
  • 重複サーフェスの検索トレランス –   0.5   < スケールファクター <  2の場合はスケーリングされる
  • エッジ整合トレランス –   0.5   < スケールファクター <  2の場合はスケーリングされる
  • 細長いフィレットの結合幅のしきい値
  • 削除されるビードの最大高さ
  • 削除されるフランジ付き穴の最大高さ
  • エッジフィレットのフィレット除去 -  最大半径
  • 削除対象ロゴ: 最大高さおよび最大深さ
  • 削除されるねじ山の最大深さ
  • 三角形要素の削減の最大および最小要素サイズ
  • 要素のねじれ修正 – サーフェスへの法線方向の最大オフセット
Mesh Connectivity 新しく作成された要素と任意の隣接する既存要素をどのように結合するかを決定します。
Keep
共有する境界エッジ上の既存節点を使用します。
Break
既存の隣接要素を無視し、指定された要素サイズとタイプによってメッシュが作成されます。

Auto Generate Parameter Mode

非常に基本的な限定された入力パラメータを使用して、基準値およびパラメータを生成します。このパラメータモードは、既存のパラメータファイルおよび基準値ファイルが存在せず、厳密なメッシュ要件がないという、基本的で単純な使用ケースで役立ちます。

メッシュコントロール入力パラメータは、特定の”Criteria file”に自動入力されます。Min Size - Good/Warn/WorstおよびMax Size - Good/Warn/Worstは内部で計算されます。その他すべてのCriteria file設定はハードコーディングされています。
表 3. チェック項目
メッシュコントロール入力パラメータ Criteria File欄
Element Size
  • 目標要素サイズ(Target element size)
  • Min Size - Ideal
  • Max Size - Ideal
Minimum Element Size Min Size - Fail
Maximum Element Size Max Size - Fail
以下のメッシュコントロール入力パラメータは、特定の”Parameter file”に自動入力されます。その他すべてのパラメータおよび動作は、デフォルトのままとなります。
表 4. パラメータ
Mesh Control Field Parameters File
Element Size 目標要素サイズ(Target element size)
要素タイプ “align”および“size”チェックボックスを選択して、要素タイプでメッシュを作成します。
Element Order Element Order
Element Feature Angle Feature angle during element cleanup
Geometry Cleanup Geometry cleanupセクション全体を有効または無効にします。
Geometry Cleanupが有効になっている場合は、2つのしきい値半径が次のように定義されます:
  • min_rad = max(0.4*Element Size, 0.8*Minimum Element Size)
  • mid_rad = max(0.6*Element Size, min_rad)
    • max_rad = 3.0*Element Size
以下に示すGeometry Cleanupパラメータを有効にすると、次のような動作が容易になります。
Remove Small Holes
半径範囲が0 – min_radである小さいサーフェスおよびソリッドの穴を削除します。
Create Washers
最小6個の要素がある1つのワッシャー層を作成し、min_rad – max_radの範囲でサーフェス穴の幅を自動定義します。
Seed Holes
以下のルールごとに、サーフェスおよびソリッドの穴について穴のシードを有効にします。Create Washersが有効になっている場合は、これはサーフェスの穴では無視されます。
  • min_rad – mid_rad = 最低4要素
  • mid_rad – max_rad = 最低6要素
Allow Movement Across Edges
エッジ捕捉およびパフォーマンスが犠牲になりますが、最終的な要素品質を向上させるためのメッシュ要素クリーンアップ後の主要な操作が可能になります。
Advanced Feature Capture
要素品質およびパフォーマンスが犠牲になりますが、フィーチャー捕捉の改善が可能になります。
Parametersファイルでは、以下のパラメータは自動的に定義されます。その他すべてのパラメータは、デフォルトのままとなります。
  • ”Extract midsurfaces”は、”Method”がスキンオフセットに設定された状態で有効になります。
  • 形状クリーンアップ
    • Surface fillet recognition
      以下のしきい値が定義されます:
      • min_rad = 0.7*max(0.4*Element Size, Minimum Element Size)
      • min_wid = 0.49*Pi*min_rad
      • mid_rad = 1.307*max(0.5*Element Size, Minimum Element Size)
      • mid_wid = 0.5*Pi*mid_rad
      • max_rad = 1.5*Element Size
      • max_wid = 0.51*Pi*max_rad
      以下の要素行数が強制されます:
      • min_rad – mid_rad および min_wid – mid_wid = 全体で1要素
      • mid_rad – max_rad および mid_wid – max_wid = 全体で2要素
    • Flange recognitionは、以下の状態で有効になります:
      • フランジ全体の要素の幅 = 2
      • フランジの最大幅 = 3.5*Element Size
      • フランジの最小幅 = max(0.5*Element Size, Minimum Element Size)
      • 幅 < = autoでフランジの細長いサーフェスを削除します
    • その他のオプション
      • 高さ < = min( 0.2*Element Size, Minimum Element Size)のビードを除去します
      • 高さ < = min(0.15*Element Size, Minimum Element Size)のフランジ付き穴を除去します
      • 半径 < =  0.9*Element Sizeのエッジフィレットを削除
      • サイズ < =  3.0*Element Size、および高さ < =  min(0.15*Element Size, Minimum Element Size)のロゴを削除します
    • 要素クリーンアップ
      • 最小要素サイズ > = 0.5*Element Size および最大サイズ < 1.5*Element Sizeで三角形要素の削減を適用します
      • 最大距離 < = 0.0025 * 要素サイズで自由エッジを超えて移動します