ソルバー固有データの編集(テンプレートデータ)

各エンティティはソルバー固有のデータを割り当てられ、ユーザーはエンティティエディターを使ってそれらを修正することができます。

カードイメージの割り当て

エンティティエディターで、エンティティにカードイメージを割り当てることができます。エンティティに割り当て可能なカードイメージは、読み込んだユーザープロファイルと、ブラウザ内で選択したエンティティタイプに応じて異なります。

  1. Card Imageをクリックします。
  2. ドロップダウンリストから新規カードイメージを選択します。
    エンティティのカードイメージが変更され、エンティティエディターにソルバーに関するフィールドが追加表示されます。

データのインポートとエクスポート

インポート / エクスポート機能は、.csv ファイルを読み込み、1Dの配列データを使用するすべてのエンティティのテーブルを作成します。
1D配列データを入力として使用するフィールドを右クリックし、コンテキストメニューから以下のオプションの1つを選択します。
  • Import from file
  • Append from file
  • Export to file
選択に基づいて、エンティティエディターにデータがインポート、またはファイルにエクスポートされます。
制約事項:
  • インポート / エクスポート機能は、Abaqusの場合のような2D配列または1Dと2D配列の組み合わせには対応していません。


    図 1. ABAQUS_MATERIALのDensity情報
  • 特定のコントロールカードは、非構造化テーブルを使用します。このような場合、配列属性は新規カテゴリ / カラムとして表示され、データはインポート / エクスポートされません。


    図 2.

フィールドのオン / オフの切り替え

  • エンティティエディターでフィールドのオン / オフを切り替えます。
    オプション 説明
    フィールドをオフに切り替え 対応する値を削除するか、ドロップダウンリストからOFFを選択します。

    オフに切り替えたフィールドの上にカーソルを合わせると、Value列にそのデフォルト値が表示されます。

    フィールドをオンに切り替え 新しい値を入力するか、ドロップダウンリストから値を選択します。

    フィールドをオンに切り替えると、それに対応する値がValue列に必ず表示されるようになります。

    以下の例では、フィールドISOPは最初はオフになっており、そのデフォルト値がFULLだと仮定します。フィールドをオンにするには、対応するValueフィールドをクリックし、ドロップダウンリストから値を選択します。フィールドをオフにする場合、ドロップダウンリストから<OFF>を選択します。


    図 3. オフになっているISOPフィールド


    図 4. オンになっているISOPフィールド
    以下の例では、フィールドGは最初はオフになっており、そのデフォルト値が80769.2だと仮定します。フィールドをオンにするにValue Enterは、フィールドをクリックしてEnterを押します。このフィールドをオフに切り替えるには、その値を削除し、Enterキーを押します。フィールドをオフに切り替えた場合、エンティティエディターにより以前に指定された値が保持されます。


    図 5. オフになっているNUフィールド


    図 6. オンになっているNUフィールド
    以下の例では、フィールドMID4は最初はオフになっていると仮定します。このフィールドをオンにしてからそれに材料を割り当てることができます。フィールドをオンにするには対応する Valueフィールドをクリックします。その後、黄色のエンティティセレクターを使用し、フィールドに割り当てる材料を選択できます。フィールドをオフにするには、エンティティセレクタのドロップダウンメニューをクリックして、<OFF>を選択します。


    図 7. オフになっているMID4フィールド


    図 8. オンになっているMID4フィールド
  • Card Editor内でcard imageフィールドのオン / オフを切り替えるには、フィールドの見出しをクリックします。

    フィールドをオンに切り替えると、そのフィールド見出しの下に、値を入力または選択できるフィールドが追加表示されます。

    以下の例では、OptiStruct内の材料のためにカードイメージMAT1が表示されます。デフォルトでは、フィールドGはオフになっています。このフィールドをオンに切り替えるには、そのフィールド見出しをクリックします。フィールド見出しの下にデフォルト値が表示されます。


    図 9. フィールドGがオフになっているMAT1カードイメージ


    図 10. フィールドGがオンになっているMAT1カードイメージ
    テーブル内でのデータ定義時に、特定のフィールドのオンまたはオフを切り替えることができます。フィールドをオンにするには、無効なフィールドの見出しを右クリックし、Statusを選択します。下のイメージでは、荷重コレクターTSTEPのNOフィールドはオンになっています。


    図 11.

エンティティの割り当て

エンティティエディターで、特定のエンティティを別のエンティティまたはエンティティグループに割り当てることができます。

たとえば、プロパティをコンポーネントに割り当てることができます。エンティティにエンティティが割り当てられている場合は、割り当てられているエンティティの名前およびIDがValueフィールドに表示されます。エンティティにエンティティが割り当てられていない場合は、Valueフィールドに<Unspecified>と表示されます。

以下の図では、エンティティエディターが開かれ、コンポーネントbottom_bracketが表示されています。そのコンポーネントには材料aluminumが割り当てられており、プロパティはまだ割り当てられていません。


図 12.

使用可能な場合、エンティティセレクターのドロップダウンメニューを展開して、その他のエンティティタイプを表示できます。

  1. 次の方法で割り当てるエンティティを選択します。
    • をクリック、.、またはCtrl + Spacebarを押して、名前またはIDを入力するかを選択します。入力中に、選択検索機能では入力された内容に基づき次の内容を表示します。
      • 入力された検索語(スペースで区切られた)を含む名前に含むエンティティ。
        ヒント: 検索語の区切り文字の代わりにスペースを文字として扱う場合、 File > Preferences > Browsers > Selection Searchをそれぞれ選択してアクセスできるPreferenceダイアログのMatch Exact Phraseオプションをオンにします。
      • 入力された検索数字で始まるエンティティID 。
      リストには、入力中の名前とIDが部分一致するものを表示します。表示されるリストの最大項目数は、File > Preferences > Browsers > Selection Searchで指定します。モデルに表示されているリストよりも部分一致するものが多い場合は、Browse Moreをクリック、またはCtrl + Enterを押し、部分一致するものをすべてリストしたものを表示します。
      ヒント: 最大100,000の項目が部分一致リストとして表示可能です。ただし、モデルサイズに関係なく名前またはIDを入力することで選択することができ、完全一致した項目のリストも表示され、ここから選択することも可能です。
    • をクリックしてAdvanced Selectionダイアログを開きます。エンティティを選択し、OKをクリック します。
    • モデリングウィンドウでエンティティを選択します。

      Advanced Selectionダイアログが開いている場合は、対応するエンティティがダイアログで自動的に選択されます。

  2. 選択を確定してエンティティを割り当てるにをクリックします。
  3. 選択を解除するか、エンティティの割り当てを解除するにをクリックします。
  4. エンティティ割り当てツールを終了するには、をクリックします。

未解決エンティティの処理

未解決のエンティティIDのインポートおよびエクスポートは限定的にサポートされています。他のエンティティに参照される未解決のエンティティIDがある場合は、エンティティエディターで、未解決のエンティティのValueフィールドに“Unresolved Entity”と表示されます。
下のイメージでは、荷重コレクターFatigueは、未解決エンティティであるid=14を持つ荷重コレクターを参照します。


図 13.
  1. 未解決のエンティティを右クリック、またはクリックし、コンテキストメニューClear unresolved entityを選択します。
  2. エンティティのValueの欄をクリックします。
  3. エンティティセレクターを使用して、新しいエンティティを選択します。

キーボードショートカット

キー 概要
Tab エンティティエディター内で、現在いる行から次の行への移動します。
Shift + Tab エンティティエディター内で、現在いる行から前の行への移動します。
Spacebar 選択された行のValue欄をアクティブにします。
エンティティエディター内、ドロップダウンメニューのオプションリスト内、または右クリックコンテキストメニュー内を上下に移動します。
Enter Value欄のパラメーターの変更を確定、または右クリックコンテキストメニューのオプションを選択します。
Esc Value欄のパラメーターの変更を破棄、または右クリックコンテキストメニューを閉じます。