使用上の助言 / 詳細モード

コンテキスト

V12で導入された改善点は大半のケースに対処できるべきですが、あらゆる場面で成果が得られることを保証するものではありません。

障害が発生した状況(切断を自動作成するコマンドが正常に終了しない状況)に対応するための情報を、以降の各項で提供します。

障害の発生

切断を自動作成するコマンドで障害が発生した場合は、次の2つの対応策を試します:

  • 形状を再構成する対応策
  • コマンドを微調整する対応策(詳細モード)

障害の発生(1): 再構成による対応

障害が発生した場合の第1の対応策では、形状の«再構成»と«再メッシュ化»を実施します。そのプロセスを次の表に示します。この対応策は、形状と物理との関連性を再構築する必要があるので(領域、電気コンポーネント、メカニカルセットなどの割り当て)、実用に供するには難度が高い方法です。

ステップ 動作
1 メッシュを削除
2 ボリュームを削除
3 ボリュームを作成
4 メッシュ化

障害の発生(2): 調整による対応

障害が発生した場合の第2の対応策では、切断の自動作成を一定の範囲で調整するために、詳細モードを実行します。Advanced administration of the cuts…コマンドを実行すると、そのような調整を考慮して切断が自動作成されます。その調整内容を次の表に示します。

選択対象 可能な処理
切断のタイプ

コマンドで生成する切断のタイプを次から選択:

  • 形状に対する切断のみ
  • メッシュに対する切断のみ
  • 形状とメッシュに対する切断
ボリューム領域 コマンドで変更するボリューム領域を選択
保持する切断 作成済みの切断を保持(これにより、切断の構成に要する時間が短縮)

反復回数

(メッシュに対する切断の作成に関連する値)

名前が« of swelling of the mesh »であるアルゴリズムの動作条件を変更*
注: *障害が発生したとき、反復回数を変更すると、切断の作成を完了できることがあります。この変更は、開始点となるボリューム要素の選択に影響するので、プロセス全体にも影響します。