ストリーマー基準:推奨事項と注意事項の利用

補足の推奨事項と注意事項

ここでは、プロジェクトの準備に関する補足の推奨事項と警告を紹介します。

  • 重要: 高速な計算を使用して良好な結果を得るには、ストリーマー開始電圧に近い電位差を印加することが重要です。

    実際、きわめて低いプロジェクト電位差を使用すると、積分の対象とならない負数のみが出力されます。一方、きわめて高いプロジェクト電位差を使用すると、ストリーマー経路の中央で大きい値の積分が実行されますが、ストリーマーが出発する領域では有効です。

  • 計算時間を短縮できるように対称性と周期性の使用をお勧めします。ただし、対称軸上または周期性が存在する軸上に、絶縁破壊につながる可能性が高いストリーマーが存在する場合を除きます。その場合は、電界の方向が軸の反対側を向いていると(有限要素計算ではあり得ます)、計算が拒否されることがあるからです。
  • デバイスから離れた場所にストリーマーが存在する場合は、無限ボックスのサイズを大きくすることをお勧めします。実際、無限ボックスに達するストリーマーは解析で考慮されません。
  • 2Dのライン領域(3Dではサーフェス領域)タイプの導体間でストリーマーを計算できますが、それらの導体がサーフェス領域(3Dではボリューム領域)の境界上に存在しない場合に限られます。
  • 注意: 空気とSF6向けに事前定義したストリーマー式が20°C前後の温度で見出されています。