誤差基準 - 誤差マップ

概要

有限要素法は、モデリング空間の分割(メッシュ)に基づいています。結果の品質と精度は、モデル化する物理現象に対してメッシュがどの程度妥当であるかに依存します。有限要素法には一貫した性質があります。つまり、メッシュが多いほど精度が高くなります。しかし、メッシュ要素を多くしても、計算時間が長くなることから、必ずしも実用的な数値解法になるとはいえません。多くの場合、どの部分に細かいメッシュを優先的に適用すべきかを認識していないと効率的な解法にはなりません。

誤差基準から得られる次の不可欠な2つのツールは、有限要素解の品質を解析するうえで効果的です:

  • 誤差の局所的概要を示す誤差マップ。
  • すべての領域に及ぶ全体誤差。2つの異なるメッシュについて得られた2つの解を比較できます。

本項では、この方法の基本的理論を説明するための情報を提供します。また、この方法をFluxで使用する方法に関するヒントと、これらの誤差基準の使用に関するヒントも示します。

内容