形状構築モジュールの制限
概要
フェイスやボリュームの自動構築アルゴリズムは高機能ですが、以下が原因で問題が発生することがあります:
- «誤った»形状記述: エンティティの交差や重ね合わせの問題など
- 数値上の問題など
オブジェクトの交差や重ね合わせに関係する構築上の問題
以下が存在すると構築上の問題が発生する可能性があります:
- 重なり合うポイント、またはnull長のライン
- ラインの交差または重ね合わせ
- フェイスの交差
これらのそれぞれについては、前のパラグラフで説明しています。
フェイスまたはボリュームの認識に関する数値上の問題
きわめて重要な数値の変動を特徴とするフェイスが存在すると、フェイスまたはボリュームの認識に関する数値上の問題も発生する可能性があります。
その問題とは次のようなものです。
フェイスの自動構築アルゴリズムでは、まず既存のサーフェスがすべて識別され、つづいてポイントやラインがどのサーフェスに属するかが判断されます。サーフェスは、3点の座標から計算した4つの係数で定義されます。ポイントに対するサーフェスの関連付けのテストは、誤差基準(イプシロンのトレランス基準)で評価します。同一サーフェスにあると見なしているポイントとラインが、ソフトウェアでは同一サーフェスにあると見なされないことがあります。その場合は、重要な数値の変動を使用します。
パラメータ、局所座標系、および変換の“縦続”でポイントを記述している場合に、このような状況が発生することが考えられます。ポイント座標を全体座標系で評価していると、数値誤差が累積されてトレランスを上回ります。
このような数値上の問題を解決するために細心の注意を払っていても、複雑な形状ではフェイスまたはボリュームの自動構築で問題が発生することがあります。