階層メッシュジェネレーター

説明

DisteneのMeshGems-Hybridモジュールを基本とするこのメッシュジェネレーターは、Fluxの混合メッシュ要素(六面体、角柱、角錐、または四面体)ジェネレーターです。

押し出した要素(角柱、六面体)で階層内部のボリュームの境界をメッシュ化し、残りのボリューム内部のメッシュを粗くすることができます。

このメッシュ化では、ボリュームの初期サーフェスメッシュを変更せずに使用することを基本としています。

表皮厚さのメッシュ化で、このメッシュジェネレーターが特に効果的です。

用途

このメッシュジェネレーターは、ボリュームにのみ割り当てることができます。

また、複雑な形状に対しても、優れた信頼性で容易にすばやく使用できます。

制御オプション

層構造で領域をメッシュ化するために、次の2つの制御オプションが用意されています:
  • すべての層の全体高さの定義。

    以下の値を制御する2つのパラメータがあります:
    • 層数
    • 層の等比数列係数(隣接する2つの層間の成長パラメータ)
    注: この2つのパラメータを変更しても、層構造でメッシュ化する領域の全体高さは変化しません。
  • 最初の層の高さの定義。

    以下の値を制御する2つのパラメータがあります:
    • 層数
    • 層の等比数列係数(隣接する2つの層間の成長パラメータ)
    注: この2つのパラメータを変更すると、層構造でメッシュ化する領域の全体高さが変化します。

どちらの場合でも、層構造でメッシュ化しない残りのボリュームで主力になる要素タイプ(四面体または六面体)を指定する別のパラメータがあります。

制限事項

層を適用できる空間がある場合に限り(きわめて狭い領域やハイパー接触ではない空間)、層が適用されます。

階層メッシュジェネレーターを使用したボリュームメッシュ化を下図に示します:

[1] 主に四面体を使用して残りのボリュームをメッシュ化

[2] 主に六面体を使用して残りのボリュームをメッシュ化

フェイス除外の可能性

デフォルトでは、メッシュ層はボリュームのすべてのフェイス(内部フェイスにも)に適用されます。物理的側面では、内部フェイスまたは対称面や周期性を持つ平面に表皮効果を持たせる必要はありません。

一部のフェイスには階層メッシュジェネレーターの適用を避けることが可能です。これは、次のものに層が存在しないようにする場合に有効です:

  • ボリュームの内部フェイス
  • 対称性または周期性の境界フェイス
フェイスを除外するには、単純にこれらのフェイスを編集し、“Exclude from Mesh Generator with Layers type”欄で“yes”を選択します。
Internal face not excluded(NO) Internal face excluded(YES)
内部フェイスの周囲に層が生成されます。 内部フェイスには層が適用されません。