打ち切り法
概要
打ち切り法では、結果に影響しない程度にデバイスから十分に離れた位置に外側の境界を置き、それを使用してスタディドメインを閉じます。
境界を配置する位置
境界を配置する位置を判断するには、スタディの対象としている現象を考慮する必要があります。
一般原則:
- 磁界を構造の内部にのみ厳格に制限している場合、外側の空気は少量で十分です。この例として、磁束コンセントレーター、ファラデー箱、コンデンサーのように、磁束を一定方向に規定している状況が考えられます。この場合は、デバイスの輪郭またはその近くに境界を直接配置できます。
- 構造の外部に強い磁界が広がっている場合(EMCなど)は、構造の外部に大量の空気が必要です。困難な点は、その磁界の量の推定にあります。
例
境界が開いている磁気問題(空気に囲まれたデバイス)で境界を配置するために、次のような目安があります:
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2D平面スタディまたは3Dスタディの場合:
デバイスの最も長い寸法の5~10倍離れた位置に境界を配置します。
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2D軸対称スタディの場合:
回転軸と直交する方向へ、デバイスの最も長い寸法の10~20倍離れた位置に境界を配置します。この方向では、変数r*A Zがゆっくり減少します。
境界条件
スタディドメインの外部境界に境界条件を適用する必要があります。