この例題では、OptiStructを使用したモーダル周波数応答解析のためのモード寄与の要求を取り上げます。
モード寄与は、特定の周波数における応答への構造または流体モードの複雑な寄与を表します。モード寄与は、モードが適切に分離されている、すなわちモード密度が低い際に、低周波数NVH問題を診断する一助となります。
モデルファイル
必要なモデルファイルのダウンロードについては、モデルファイルへのアクセスを参照してください。
この例で使用されているモデルファイルには以下のものが含まれます:
PFMODE.fem
モデル概要
使用されるモデルは、
図 1に示すような音響空間が簡素化された車両モデルです。モデルは既に、モーダル周波数応答解析用にセットアップされています。モード寄与の応答ポイントは、音響空間内のドライバーの耳位置に近い節点です。加振のソースは、エンジンブロックの全体Z方向の単位荷重です。NVH問題を検証する際、応答が一定のターゲットレベルを上回るピークにユーザーは着目します。したがって、すべてのソリューション周波数におけるモード寄与を出力するのではなく、ピークの大きさがターゲットに違反している周波数におけるデータを要求したほうがより効率的です。これは、
PFMODE(モード寄与の出力要求)および
PEAKOUT(‘n’個のピークについての出力データ要求。ここで‘n’はユーザーにより変更が可能)で為されます。
- FE Model
- 要素タイプ
- CHEXA
- CPENTA
- CTETRA
- CQUAD4
- CTRIA3
- CBUSH
- CBAR
- RBE2
線形材料プロパティは:
- MAT1
- 鋼材用
- ガラス用
- シート用
- MAT10
- 音響空間用
結果
結果のポスト処理には、
HyperViewのModal/Panel Participationユーティリティを使用します。NVH問題が発生する周波数を選択し、それに最も寄与する構造 / 流体のモードを確認します。