コントロールファイル(C-ファイル)
オプションのコントロールファイルは、その時点で実行している解析についての情報入手に使用されます。
シミュレーションファイルが実行されている間、Engine出力ファイルに出力されている以上の情報を得ることは非常に有益です。これは、その時点でのEngine入力ファイルと同じ接頭子を持ち*.ctlで終わる名称のRadiossコントロールファイルを用いて行うことができます。その時点で実行されているEngineファイルはTensileTest_0001.radと命名され、コントロールファイルはTensileTest_0001.ctlでなければなりません。
- 現在のシミュレーション時間、時間ステップ、サイクル、エネルギー情報および残りの時間の推定量を含むシミュレーションの状態を取得する
- 直ちに、もしくは特定の時間またはサイクル番号で計算を停止する
- 直ちに、もしくは特定の時間またはサイクル番号でアニメーションを生成する
Compute Console (ACC)が使用されていない場合、テキストエディタを使ってコントロールファイルが生成され、RadiossがEngine出力ファイルを書き出すディレクトリに保存されます。
- 動作
- 結果
- /ANIM
- 追加のアニメーションファイル(A###を作成します。Engineファイルで定義された出力頻度は、このオプションが使用されている際は変更されません。
- /CHKPT
- シミュレーションが停止された場合にそれを継続するための/RERUNコマンドを含んだCHECK_DATAという名のファイルを作成します。通常、シミュレーションを停止するための/STOPと共に使用されます。陰解法解析では使用できません。
- /CYCLE/Nbcycle
- コントロールファイルコマンドは、指定されたサイクル番号で実行されます。
- /H3D
- アニメーションデータを*.h3dファイルに書き出します。Engineファイルで定義された出力頻度は、このオプションが使用されている際は変更されません。
- /INFO
- 現在のサイクル、全体エネルギー、時間ステップに関する情報を返します。この情報は常に、すべてのオプションについて書き出されます。
- /KILL
- シミュレーションを打ち切り、リスタートファイルは生成しません。
- /RFILE
- リスタートファイルを生成します。
- /STOP
- シミュレーションを停止し、リスタートできるよう、リスタートファイルを生成します。
- /TIME/timeValue
- その他のコントロールファイルコマンドは、指定されたシミュレーション時間で実行されます。
Radiossがコントロールファイルを検知すると、入力されたオプションを用いて、シミュレーションのその時点でのステータスが同じコントロールファイル内に書き出されます。
/TIME/.1
/ANIM
/CHKPT
/STOP
RUN CONTROL FILE
----------------
WRITE NEXT ANIMATION FILES AT TIME 0.1000000
WRITE NEXT RESTART FILE AT TIME 0.1000000
RUN STOP AT TIME 0.1000000
CURRENT STATE:
--------------
CYCLE = 13040
TIME = 0.8153611E-02
TIME STEP = 0.6252749E-06SOLID 70
ENERGY ERROR = 0.0%
INTERNAL ENERGY = 0.1188329E-02
KINETIC ENERGY = 0.1050914E-07
ROT. KIN. ENERGY = 0.000000
EXTERNAL WORK = 0.1188431E-02
MASS.ERR (M-M0)/M0= 0.000000
CURRENT ELAPSED TIME = 4.88 s
REMAINING TIME ESTIMATE = 594.04 s