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SS-V:5040 軸方向に荷重がかかっているプラスチックバーの残留変形

テスト番号VNL05塑性限界を超えて軸方向に荷重がかかっているバーの残留変形を求めます。

定義

図 1.

バーの寸法は10 x 10 x 200 mmです。バーの材料のひずみ応力曲線は、べき法則で定義されます:(1)
σ=Kεn
ここで、
K
強度係数。
n
[0,1] の範囲内にある必要があります。
n =0
材料は完全にプラスチックです。
n =1
材料は弾性です。

バーの左端は固定され、右端に力Fの荷重がかかっています。

材料特性は以下の通りです:
特性
K
530 MPa
n
0.26
ポアソン比
0


図 2. 対応するひずみ応力曲線
注: ひずみ応力曲線の最初の2点によって定義される弾性係数は、E=2.67324e+10 Paです。

このスタディは、荷重F値20000 N、25000 N、および30000 Nに対して実行されました。

基準解

ここでは、1次元の解析基準解について説明します。

ひずみ ε および応力 σ において、残留ひずみは次のとおりです:(2)
εr=εεe=(σK)1nσE=(F(KA))1n(F(EA))
ここで、
ε
バーの総ひずみ。
εe
総ひずみの弾性成分。
εr
残留ひずみ。
A
バーの断面積。
この場合のバーの右端の残留変位。(3)
Ur=L0(nFK*A   F/(E*A))dx

結果

バーを3Dソリッドとしてモデル化しました。ソリッドの左端は固定され、右端に軸力の荷重がかかっていました(図 3)。


図 3.
以下の表は、残留変形の結果をまとめたものです。
力 F [N] SOL基準、残留変位 [mm] SimSolid、残留変位 [mm] %差異
20000 3.22 3.43 6.78%
25000 9.16 9.172 0.13%
30000 19.077 19.14 0.33%


図 4. 荷重F=30000 Nでのフォンミーゼス応力