E-ラインの作成

E-ラインの作成ツールを使用して、コンポーネントのインターフェースに評価ラインを作成します。

はじめに以下をお読みください:
  • Elem2Elem オプションでE-ラインを作成しない限り、ラインを必須入力とするインターフェースを指定します。
  • 作成に適したコンポーネントを選択する際、E-ラインの作成に適さないコンポーネントを非表示にする、あるいは非選択にする必要があります。そのため、ワークフローに入る前に、これらの表示状態を整える必要があります。

Create E-linesツールを使用して、きしみ・がたつきを評価する必要のあるインターフェースにE-ラインを作成します。すべてのE-ラインを自動的に作成するか、手動モードに切り替え、E-ラインを1つずつより詳細に調整して作成します。

E-ライン作成のワークフローは、解析担当者の習熟度に関係なくE-ラインを容易に作成できるように設計されています。E-ラインを作成する方法として、以下の2つがあります。
  • 高速作成:一度に多くのE-ラインを作成し、きしみ・がたつきのリスクゾーンの概要を迅速に取得する場合に使用します。
  • 手動作成:一度に1つのE-ラインを手動で作成し、精度の高い解析結果が得られるよう、その設定を調整します。
注:
  • 検索トレランスが小さく、投影が見つからなかった場所には、Evaluation Pointは作成されません。
  • Search ToleranceとSpacingは、E-ラインの作成方法と場所を決定するためのオプションです。

E-ラインの高速作成

あまり人手を介することなく、一度に複数のコンポーネント間のE-ラインを作成します。

一度に多くのE-ラインを作成し、きしみ・がたつきのリスクゾーンの概要を迅速に取得する場合に使用します。

  1. セットアップグループから、E-Lineの作成ツールを選択します。
    図 1.
    ガイドバーが開きます。
  2. オプション: ガイドバーで、をクリックして、Optionsメニューの下のE-ライン定義の編集パラメータを開きます。
  3. E-ライン評価タイプを選択します。
  4. 評価の対象となるコンポーネントを選択します。
  5. 作成時に参照として使用するラインを選択します。
  6. をクリックします。
    ここでは、まずE-ラインを作成し、次のステップでそれをリアライズするか、直接リアライズするかのオプションがあります。Realizationでは、E-ラインを表す物理的なFE-entityが作成されます。
    選択したコンポーネントの間に、指定した間隔で、選択した線に沿ってアンリアライズまたはリアライズされたE-ラインが作成されます。

E-ラインの手動作成

E-ラインの作成をより細かく調整するには、メインとセカンダリのエンティティ(コンポーネントまたは要素)、およびギャップ方向を選択します。

これらの追加オプションにより、リアライゼーションで、確実にE-ラインの座標系のZ方向をギャップ方向に揃えることができます。結果の精度を保証するための詳細な解析に使用されます。
  1. セットアップグループから、E-Lineの作成ツールを選択します。
    図 2.
    ガイドバーが開きます。
  2. を非アクティブにして手動モードを開始します。
  3. オプション: をクリックして、Optionsメニューの下のE-ライン定義の編集パラメータを開きます。
  4. E-ライン評価タイプを選択します。
  5. ギャップ方向を選択します。使用可能な選択肢は次のとおりです。
    • Normal to Main
    • In Plane to Main
  6. MainコンポーネントとSecondaryコンポーネントを選択し、インターフェースを定義します。
    ギャップの方向はこの選択に基づいて設定されます。詳細については、E-ラインの作成オプションをご参照ください。
  7. 作成時に参照として使用するLinesを選択します。
  8. をクリックします。
    ヒント:
    • 後ですべてのE-ラインを編集できます(E-ラインの管理をご参照ください)。プロセスを高速化するため、すべてのラインを高速モードで作成し、後でそれらを編集することもできます。
    • 単点E-ラインを作成するには、メインとして要素を1つ選択し、セカンダリとしてもう1つの要素を選択します。これにより、クリップ / スナップや斜めのE-ラインなど柔軟な割り当てを作成し、開口部のゆがみを追跡できます。
    選択したコンポーネントの間に、指定した間隔で、選択した線に沿ってアンリアライズまたはリアライズされたE-ラインが作成されます。

E-ラインの作成オプション

オプションメニューでは、E-ラインを作成する際の各種の細かい設定を行います。

E-ライン Properties

Spacing
作成された E-ラインに沿って E-ポイントを配置する間隔を定義します。
Search Distance
インターフェイスの構成要素間のトレランスまたは検索距離を指定します。
Gap Direction
リアライゼーション次の投影方向。
Normal to Main
Z方向は、メインコンポーネントに対して垂直または法線方向になります。
図 3.
In Plane to Main
Z方向は、メインコンポーネントと同一面内になります。
図 4.
Gap Assignment Method
E-Lineにギャップとトレランスの値を割り当てるために使用する方法を定義します。割り当てられたギャップとトレランスの値は、E-line Review Tableで確認することができます。
Default
事前に定義されたテンプレート値が割り当てられます。
From DTS File
インポートしたDTSファイルの値が割り当てられます(DTSファイルをインポートした場合のデフォルト)。
From FE-model
ギャップ値は、投影方向における2つのパート間の距離に基づいて決定されます。
Calculated Gap
E-ラインに沿って平均した投影方向における2つのコンポーネント間の距離。
計算されたギャップ = (板厚コンポーネント1 - 板厚コンポーネント2)/2
図 5.

Material Property

Contact Types
ヤング率に基づく Contact typeタイプを定義します。

Advanced

E-line ID Range
作成されたE-ラインとそれに属するすべてのエンティティのID範囲を定義します。
Lock E-line IDs
誤って番号が変更されることのないよう、E-ラインに属するエンティティのIDをロックします。
Controlled Spacing
ソルバーのエラーや数値問題を回避するために、間隔の制限を定義します。
Controlled Edge
アクティブなE-ラインE-ラインのエッジの近くに作られてはならない場合に、このオプションを選択します。