解析タスク - AutoTire

タイヤテスト装置用に次の3種類のイベントがサポートされています:
  1. 横滑り
  2. 縦滑り
  3. 複合滑り
  4. 垂直荷重
これらは、Task Wizardからモデルに追加できます:


図 1. タイヤテスト用のイベント

横滑りテスト

このテストの目的は、さまざまな垂直荷重と、さまざまな滑り角でのキャンバー角の下でタイヤを走行させることです。横力対滑り角、およびセルフアライニングトルク対滑り角のクロスプロットは、タイヤ性能の良い目安を提供します。

テストセットアップは次のとおりです:
  • タイヤは、一定の縦速度で移動します。装置本体には、初期速度が与えられ、課せられた運動によって維持されます。この速度は、イベントで使用可能な形式で編集できます。
  • タイヤは路面上を自由に回転します。
  • 2つの荷重ケースが順次実行されます:
    • さまざまな垂直荷重 - 滑り角のスイープあり
    • さまざまなキャンバー角 - 滑り角のスイープあり
  • Analysis System Formsで適切な荷重ケーステーブルを編集することによって、2つのケースで同じ数の垂直荷重値とキャンバー角値を追加できます。


    図 2. 横滑りテスト:セットアップフォーム

縦滑りテスト

このテストは、縦滑りの関数としての縦力の変動を示します。

テストセットアップは次のとおりです:
  • タイヤは、初期縦速度で移動します。
  • 定常状態後に、タイヤハブ上に課せられた運動によって滑りが引き起こされます。
    • ハブ上の運動は、指定されたLongitudinal Slip Amplitudeの値だけ正弦波的に増減します。
    • テストは、さまざまな垂直荷重で実行されます。
  • フォームを使用して必要なだけの垂直荷重値を追加できます。


    図 3. 縦滑りテスト:セットアップフォーム

複合滑りテスト

複合滑りテストでは、横と縦の2方向の滑り値が同時に適用されます。このテストは、コーナリングとブレーキングなどの多方向からの力を受けるイベントでのテストの対象となるタイヤモデルの限界の評価を支援します。

テストセットアップは次のとおりです:
  • タイヤは、一定の縦速度で移動します。
  • また、タイヤには、同等の回転運動が割り当てられます。
  • 定常状態後:
    • 一定の横滑りが引き起こされます。
    • 縦滑りは、運動を使用してタイヤの回転速度を操作することによって正弦波的に変動します。
  • これが、指定されたさまざまな横滑り値の分だけ繰り返されます。
  • 必要な数の滑り値を追加することも、縦滑りの変動を調整することもできます。


    図 4. 複合滑りテスト:セットアップフォーム

垂直荷重テスト

このテストの主な目的は、タイヤの垂直剛性を検証することです。指定された荷重が適用され、解放されます。垂直力対ホイール中心の変位の傾きが、テスト対象タイヤの垂直剛性です。

テストセットアップは次のとおりです:
  • タイヤは、一定の縦速度で移動します。
  • タイヤは路面上を自由に回転します。
  • 指定された垂直荷重が周期的に適用され、解放されます。


    図 5. 垂直荷重テスト:セットアップフォーム