MotionViewおよびMotionSolveによる最適化

MotionSolve2022リリースでは、マルチボディシステムを最適化する機能を新たに備えました。

最適化とは、システムが持つ特定の変数の値を変更することによって、そのシステムで目的とする動作を実現するプロセスです。値を変更する変数を設計変数(DV)と呼びます。モニターするシステム出力を応答変数(RV)と呼びます。目標として知られている応答変数の値が最小値になると同時に、応答変数で定義している制約を満足できる設計が得られると、最適化したシステムとなります。
システムの最適化を実行するには、まず既知の初期設定による名目上の作業モデルを作成し、次の5つの手順で構成する最適化スタディの実行に移ります。


図 1.
これらの手順は、MotionView 2022の最適化ウィザードに組み込まれています。このウィザードでは、上記の手順を実行するための直感的で手順を追ったアプローチが採用されています。Optimizationウィザードには、以下の方法でアクセスできます。
  • Projectブラウザで右クリックしOptimization Wizardを選択します。


    図 2.

    または

  • AnalyzeリボンのOptimizeツールグループから、Reportsアイコンをクリックします。
最適化ウィザードを開始すると、以下の図のように、最適化問題の設定と解析の操作が手順を追って案内されます。


図 3.
このウィザードでは、特定の順序で手順を完了できるようになっています。現在の手順を完了しないと、次の手順には進めません。以下の記号のいずれかで、各手順の状態が表示されます。
赤い十字の記号は、この手順を使用できないことを示しています。このアクションを実行するには、その前の手順を完了する必要があります。
空のチェックボックスは、これが現在作業している手順であることを示しています。
緑色のチェックマークは、この手順がすべて完了していて、次の手順に移行できることを示しています。

次の項で各手順を詳しく説明します。