グリッド寄与度プロットの解析

Grid Participationユーティリティは、主として素の寄与情報である流体節点ID情報に基づいて流体グリッド寄与度を計算します。

素の寄与情報は周囲の要素面積によってスケーリングされているため、コンタープロットに適した形式になっていません。したがって、流体グリッド寄与度が計算される際には要素面積情報は削除され、その結果、面積情報と独立したプロット(要素サイズに依存しない真のグリッド寄与度プロット)が返されます。

結果のデータはグリッドの応答(通常、運転者の耳の応答)に投影されます。投影が完了すると、寄与のIn-Phase部分(赤色の正の値)とOut-of-Phase部分(青色の負の値)が表示されます:

In-Phase
パネル群が正方向に音響応答 / ノイズを与えている(運転者の耳の応答を悪化させている)ことを示します。
Out-of-Phase
パネル群が応答から差し引かれている(運転者の耳の応答を向上させている)ことを示します。

これら2つの成分により、構造内で最も正(in-phase)の寄与度が高い領域や、最も負(out-of-phase)の寄与度が高い領域を探し出すことが可能となります。寄与度が正 / in-phaseの領域からの振動 / の領域の寄与を減らしたり、寄与度が負の領域の振動 / 応答を大きくすることにより、グリッドポイントにおける音響の応答を効果的に減少させることができます。どちらの方法を使っても、同じ結果が得られます。

最終的に、寄与度の結果はすべて、各振動数について最も大きい寄与度の絶対値によってスケーリングされます。