FE Absorbコネクター

FE Absorbツールを使用して、既存のメッシュから特定のタイプのリアライゼーションを実現するコネクターを作成します。

  1. コネクターリボンの作成ツールセットにある任意のツールで、FE Absorbサテライトアイコンをクリックします。
    FE absorbサテライトアイコンは、Point、Fastenerなどの各タイプの下に用意されています。例として、ここではPointツールのアイコンを示します。


    図 1.
  2. ガイドバーをクリックします。
  3. FE details オプションのページで、選択方法を選択します。
    • Automatic - プロセスの実行前に吸収するリアライゼーションのタイプを選択します。
    • Manual - モデル内に吸収する要素とリアライゼーションタイプを指定し、選択した要素のみに対して吸収アルゴリズムを実行します。
  4. FE detailsのその他のオプションを定義します。
    FE Connectivity (Spots Only)
    多くのFEコンフィグレーションタイプでは、このオプションは事前に決定されています。しかし、一部のタイプの溶接表現については、複数の結合性のコンフィギュレーションが有効です。そのような場合、そのモデルに最適なタイプを選択する必要があります。例えば、Nastran CWELD要素は、メッシュとは独立した溶接で、直接シェル要素に結合されることはありません。それがどのように生成されたかによって、シェル要素へのCWELDの結合にプロット要素が使用される場合もあります。その際は、3番目のオプションではなく、2番目のオプションmesh independent (head)を選んでください。選択された有限要素コンフィギュレーションに応じて、1つまたは複数のconnectivityタイプが有効となります。
    Mesh dependent
    結合しているシェルパートと節点の結合性を共有している溶接要素について有効です。
    Mesh independent (head)
    結合しているシェルパートと節点の結合性を共有していない独立メッシであっても、プロット要素や式等の2次エンティティを介してシェルパートと結合している溶接要素について有効です。。
    Mesh independent (projs)
    結合しているシェルパートと節点の結合性を共有していない独立メッシュで、いかなる方法によってもシェルパートとは結合していない溶接要素について有効です。シェル要素上にはその投影のみが行われます。
    Combine in case of equivalent body nodes (Spots Only)
    層の両側にボディが分かれている場合のコネクターの追加(吸収)において、FE Absorptionのロジックが変更されます。ボディが層の両側に同じ節点を持っていた場合でも、複数のコネクターとして吸収されず、1つのコネクターとして吸収されます。
    Enhanced approach (Lines and Areas only when set to Manual)
    solid seamおよびarea connectorの場合、モデル内のすべての要素に対して機能を実行することができます。このような場合において、有効なコネクター要素を特定するため、一般的なソリッドパートを結合として指定する代わりに、特定の特性に基づいて指定する必要があります。
    注: 有効な結合を持つ要素を選択することは、この機能の処理速度を上げる助けとなります。

    ツールが探している特性が特定の結合において厳密すぎるため、ソリッド結合を表現していても、対象として認識されない場合にこのチェックボックスを選択します。

    enhanced approachは、選択時に結合要素のみが選択されることを要求します。選択完了時には、選択された要素は有効な結合要素として扱われ、コネクターの作成とリンクの検出のみが実行されます。

    Area connector mid-position (Area Only)
    面コネクターをhexa adhesiveリアライゼーションの中央に配置、追加します。デフォルトでは、このオプションは有効になっています。
    Consider single element cluster (Area Only)
    追加の際に特定のルールを使用して要素クラスターを識別します。これは、1D要素に対面が結合されている平面ソリッド(Hex、Penta)要素集合を検出します。このオプションによって、接着を認識するための追加制御を提供します。通常の認識方法では、他のすべての規則に準じていれば1つの要素からでも接着コネクターを作成できます。通常これらの単独の要素はスポットとして追加されます。このチェックボックスによって、これらの単独要素を接着コネクターとして結合することが可能になります。

    ただし、誤って設定が行われることを避けるため、このオプションが選択されていても、これがアクティブになるのは、選択された3D要素がすべて独自のコンポーネントに属している場合に限られます。。

    With tie contact (Lines when set to Solid Seams and Areas)
    Tie Contactの内容を確認することによってリンクを決定します。Tie Contactの一部であるエンティティのみがリンクの対象として考慮されます。
    Group links (Lines when set to Solid Seams and Areas)
    ソリッド結合の上面と底面が特定されます。ソリッド結合の上面につながるリンクはすべて1つのリンクグループにまとめられ、底面につながるリンクは2つ目のリンクグループにまとめられます。

    リンクグループが定義されたコネクターのリアライズ時に結合を正しく行うために、各テストポイントで両方のリンクグループの有効な投影が検出される必要があります。これにより、再生可能率を上げる結果を促進します。

    With head only (Lines when set to Solid Seams and Areas)
    接続要素を持つソリッド結合のみ考慮されます。
    ヒント: このオプションは、接続要素を持つ結合を有する場合に使用することを推奨します。よりよいパフォーマンスとより正しいリンク検出が期待できます。

    接続要素を持たない結合を考慮する場合、このチェックボックスをオフにします。リンク検出は投影に依存します。

  5. CreationとLinkの詳細オプションを定義します。
    Creation:
    Organise connectors into connector groups
    コネクターエンティティを、それらがリンクされるFE名を使用したコネクターグループに保存します。
    Spot line
    結合設定に適合する場合、スポットをスポットラインに結合します。

    Link details:

    Maximum link distance
    結合距離がこの値より小さい結合のみがfe absorbの実行対象として考慮されます。使用されている単位系により、値の増減が必要になります。非常に大きい値はパフォーマンスに影響を与えます。
    Link type
    Parts、Properties、またはComponentsに設定できます。
    Re-connect rule
    コネクターがリンクを参照する方法です。
    use id
    選択されたリンクエンティティのIDを再結合に使用します。リンクエンティティが現在のモデル内に存在しない場合、この再結合ルールオプションのコネクターは、同じIDのエンティティを探します。
    use name
    選択されたリンクエンティティの名称を再結合に使用します。リンクエンティティが現在のモデル内に存在しない場合、この再結合ルールオプションのコネクターは、同じ名称のエンティティを探します。
    use uid
    パートにのみ使用できます。選択されたリンクエンティティのUIDを再結合に使用します。リンクエンティティが現在のモデル内に存在しない場合、この再結合ルールオプションのコネクターは、同じUIDのエンティティを探します。
  6. ガイドバーのドロップダウンメニューを使用して、吸収するリアライゼーションの特定のタイプを選択します。選択方法がManualに設定されている場合は、吸収する要素を選択します。
    feconfigファイルを介して読み込まれるすべてのリアライゼーション(注目すべきいくつかを除く)がリストされます。feconfigファイルの詳細については、ここをクリックしてください。
  7. ガイドバーで、下記のオプションのいずれか1つをクリックします:
    • - 吸収アルゴリズムを実行し、ツール内に留まります
    • - 吸収アルゴリズムを実行し、プロセスの最後でツールを終了します
    • - 変更を保存しないでツールを終了します