無限平面と半空間

無限平面または半空間を使用して、接地面を効率的にモデル化します。接地面は三角形に離散化されないため、モデル内の三角形の数は減少します。

ConstructタブのStructuresグループで、 Planes/Arraysアイコンをクリックします。ドロップダウンリストから、 Plane / Groundを選択します。



Figure 1. Plane / groundダイアログ。

No Ground (Homogeneous Free Space Medium) [デフォルト]

モデルは、自由空間媒質で満たされた均質環境で解析されます。必要に応じて自由空間の特性を編集してください。

Perfect Electric (PEC) Ground Plane at Z=0

正確な反射係数を用いて、Z=0(グローバル座標系)に無限PEC接地面を追加します。ここで、全電界を得るために反射界が追加されます。
Note: PEC接地面の場合、誘電面と金属面が接地面に接続され、接地面と一致する場合がありますが、接地面を横切ったり、接地面の下になることはありません。

Perfect Magnetic (PMC) Ground Plane at Z=0

正確な反射係数を用いて、Z=0(グローバル座標系)に無限PMC接地面を追加します。ここで、全電界を得るために反射界が追加されます。
Note: PMC接地面の場合、金属面のみ接地面に接続することができます。ただし、接地面と一致することはありません。

Homogeneous Half Space in Region Z<0 (Reflection Coefficient Approximation)

Z=0 (グローバル座標系)を境界として、Z<0に無限誘電体または金属の半空間を追加します。半空間は、反射係数接地面近似を使用します。ここで、全電界を得るために反射界が追加されます。
Note:
  • 反射係数接地面近似では、構造は接地面より上(Z>0)で、少なくとも接地面より λ 10 以上離して配置してください。ここで、 λ は自由空間波長です。
  • この手法は、厳密なゾンマーフェルト積分法と比べて高速ですが精度が劣る可能性があります。

Homogeneous Half Space in Region Z<0 (Exact Sommerfeld Integrals)

Z=0 (グローバル座標系)を境界として、Z<0に無限誘電体接地面を追加します。半空間は、適切なグリーン関数による正確な境界条件を解析するために、ゾンマーフェルト積分を使用します。
Note:
  • 誘電体の面はZ=0 半空間境界と一致しない場合があります。
  • 金属面は、Z=0 半空間境界と一致する場合があります。
  • Z=0 半空間境界を構造物が横切ることがあります。
  • 半空間境界の内側(Z<0)に構造物がある場合もあります。

Planar Multilayer Substrate

Z 軸に直交する平面積層基板(有限または無限)を追加します(グローバル座標系において)。
Note:
  • この基板内の任意形状の構造体がサポートされます。複数の層にまたがる構造も可能です。
  • MoM / SEP領域で基板を囲み、有限の平面積層基板を作成します。