非線形特性を持つ磁気材料

問題の留意事項

Steady state AC Magneticアプリケーションでは、未知の変数（電位）とそれらから導かれる物理量（磁場強度と磁束密度）は正弦波的に時間変動します。

このため、複素画像による表現が使用され、一度の解析のみで解が得られます。

したがって、非線形の特性を持つ磁気材料を考慮に入れることはできません。実際、非線形材料が存在する場合、磁場強度Hと磁束密度Bが同時に正弦波的に変動することはできません（§Steady state AC Magneticアプリケーションでのモデルの近似をご参照ください）。

エネルギー法（等価性）

非線形磁気特性を持つ材料を考慮するには、エネルギーの等価性に基づく方法により、“等価”と呼ばれるB(H)の関係を定義することができます。この方法では、等価なHとBの値は正弦波的に時間変動すると考えます。

この方法とFluxで提示されているモデルについては、材料： 基本の章（§Steady state AC Magneticアプリケーションでのモデルの近似）をご参照ください。

警告

この方法は、全体量に対して良好な結果を提供します。局所量の計算もできますが、無意味な結果が生じる場合があります。